毎日何気なく見ているテレビ。だらだらつけっぱなしでいると、けっこうな電気代になることも。
実はちょっとした工夫で大きな節約になるんです。そこで、お金のプロフェッショナルである節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに、テレビの電気代を安くする方法を教えてもらいました。
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液晶の明るさを暗くしてお得に節約!
テレビにかかる電気代は、実はモニターの明るさと音量に比例しています。手持ちのスマートフォンも、画面を明るくするほど電池の消耗が早くなりますよね。それと同じく、液晶テレビも液晶の明るさ(輝度)も暗くし、音量をできるだけ下げるだけで消費電力量が減るのです。
◆液晶テレビのプラグを抜く節約法は時代遅れ
ひと昔前のテレビは、リモコンでいつでもテレビの電源が付くようにスタンバイ状態に待機電力がかかっていて、プラグを抜くことが節電になると言われていました。でもテレビが地デジ化された現在は、デジタル放送を受信するためにプラグを抜くのはすすめできません。さらに、最新の液晶テレビはそこまで待機電力がかからないので、テレビを見ないときはこまめにリモコンで消し、つけているときは先述の通り輝度や音量を下げることが節約へとつながります。
◆輝度を40%にすれば財布にも目にも優しい
最近のテレビは、輝度を自動で調整するオートモードに設定されていることが多いのですが、これを手動で変更し、40%くらいまで下げてみましょう。最初は暗いように感じると思いますが、数日すれば目が慣れてきます。
一般財団法人 省エネルギーセンターが発行している『家庭の省エネ大事典』によると、これだけで年間約600円節約できるので、ぜひ設定を見直してみてください。(32V型の液晶テレビ画面の輝度を最大→中央に調整した場合)
また、パソコンやスマートフォンの輝度も40%くらいまで下げてみましょう。節約になるだけでなく、輝度が低いほどブルーライトの影響を受けづらくなります。眼精疲労も抑えつつ、電気代も抑えることができるので、健康的な生活を送るためにも、ぜひ試してみてくださいね。
教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん
節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。丸山さんのオフィシャルサイト「らくらく節約生活」
構成/吉田可奈
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