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初心者におすすめスマホ証券3選|Tポイントや数百円で始める将来のための資金作り

今、日本やアメリカなど世界の株式市場で、急速に株高が進んでいるのをご存じでしょうか。年明け以降、日経平均株価は約30年ぶりの高値となる2万9562円まで上昇(2021年2月10日時点)し、アメリカでも主要な株価指数が史上最高値を更新中です。

Ph/Getty Images
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これまで株を買ったことのない人や、経済に疎い人にとっては、一から株を始めるのはハードルが高いかも。そんな人でもできるのがが、スマホだけで簡単に株が買える「スマホ証券」。難しい知識もまとまったお金も必要ないため、今女性にも人気の資産運用です。ここでは、特におすすめのスマホ証券3つをその特徴を比較しながら紹介します。

スマホ証券とは?

そもそもスマホ証券とは、スマホにアプリをダウンロードして簡単な操作をするだけで、誰でも手軽に、小額から株に投資できるというものです。株式投資は、100株や300株など銘柄によって決められた一定の株数を購入しなければならない(単元株制度)ため、これまである程度のまとまった資金が必要でした。でも、多くのスマホ証券は1株や1000円から買え、アプリも投資初心者向けに作られているため、直感的に操作できるのが特徴です。

【PayPay証券】1000円から大企業の株が買える

スマホ証券業界の先駆け的存在と言えるのが、2016年のサービス開始以降、急速にユーザー数を伸ばしている「PayPay証券」(2月1日より「One Tap BUY」から社名変更)です。スマホ世代向けの投資サービスで常に存在感を維持してきた同社。日本株と米国株の両方を1つのアプリで取引できる「PayPay証券日米株」は累計170万ダウンロードを突破し、利用者の約7割を投資未経者が占めています。

→「PayPay証券」のサイトはコチラ

「PayPay証券」のサイト画面
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◆投資したい銘柄を金額であきらめなくてもいい

同社マーケティング部長の松葉俊二さんが語る。

「当社で取り扱っている銘柄は、どれでも1000円から1000円単位で購入できます。例えば、コロナ禍の巣ごもり需要の恩恵を受け業績好調の任天堂は、1株6万4350円(2021年2月10日時点)と高額です。普通に投資するとなると100株から買う必要があるため、約600万円の元手が必要ですが、当社は1000円から買えるため、投資したい銘柄をあきらめることもありません」

大企業や人気企業の株はあっという間に値上がりしてしまうため1株買うだけでも躊躇してしまいますが、これなら心配無用。また、銘柄選びで迷う心配もありません。

取り扱い銘柄は日本株133銘柄、米国株136銘柄に厳選

「普通に株を始める場合、4000社以上の上場企業の銘柄からどれに投資するかを選ばなければなりませんが、当社は投資初心者が迷わずに済むよう、取り扱い銘柄を日本株は133銘柄、米国株は136銘柄(ETF・REIT含む。2021年2月8日時点)に厳選しています」(松葉さん・以下同)

◆日米ともに有名企業ばかり

取り扱い銘柄は、日米ともに誰もが知る有名企業ばかり。自分の生活に身近な企業の銘柄から始めてみてもいいかもしれません。

「現在、日本株では任天堂やソフトバンク、オリエンタルランド、米国株ではフェイスブックやアマゾン、グーグル、テスラなどの株価が高い銘柄が人気です。現在上昇を続ける米国株は投資家のニーズが特に高く、今後も積極的に銘柄を増やしていく予定です」

口座開設のやり方と株の注文方法

取引1回当たりの手数料(※)も、取引額の0.5%と良心的。始め方も簡単。スマホにアプリをインストール後、「口座開設」ボタンをタップし、メールアドレスや住所などの個人情報を入力します。スマホで撮影した免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類をアップロードすれば、1~2週間程度でID・パスワードなどが記載された書類が自宅に届く。アプリにID・パスワードなどを入力しログインすると、口座開設が完了します。

◆3ステップで株の買付が完了

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実際に株を買う際も、【1】銘柄一覧から銘柄を選択する、【2】購入画面に移り、投資する金額を指定する、【3】確認画面に移り「買う」をタップする、この3ステップで取引完了となります。

One Tap BUYが指定する情報配信ベンダーを通じて配信される直近の気配値または市場価格を参考に、合理的かつ適正な方法で「基準価格」を算出し、基準価格に0.5%を乗じた価格とする。

【SBIネオモバイル証券】Tポイントで株が買える

金額単位ではなく、1株から株が買えるのが「SBIネオモバイル証券」です。2019年4月のサービス開始から、わずか1年9か月で約50万口座を突破し、そのうち投資初心者の割合は半数以上を占め、特に女性の口座開設者が増えています。同社の最大の魅力は、日本で2人に1人が利用しているというTポイントで株が買える点です。

→「SBIネオモバイル証券」のサイトはコチラ

SBIネオモバイル証券
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◆1ポイント=1円で利用できる

同社管理部の武田平さんが話す。

「立ち上げ時から、日本初のサービスとして『Tポイント投資』を開始しました。買い物は全国民が当たり前にしていますが、投資をしているかたはまだ少ない。消費で貯めたポイントを買い物感覚で投資に回してもらえれば、初心者の投資のハードルもグッと下がるのではないではないでしょうか。Tポイントは1ポイント=1円として利用でき、1株から購入可能です。投資未経験者を中心に手軽さが支持され、すでに9億円相当のポイントが投資に活用されています」

手数料が安く、「実質20円」で何度でも取引可能

購入できる株は日本株で、国内の上場銘柄のほとんどを取り扱っています。もちろん現金でも購入できるし、Tポイントと現金を組み合わせて買うことも可能。また、ネオモバイル証券の他社との大きな違いは、圧倒的に手数料が安いこと。

◆定額制により売買の機会を増やせる

「月の投資額が50万円までなら、月額220円(税込み)で何度でも取引できますが、ユーザーには毎月200ポイントのTポイントが付与されるため、実質かかるのは消費税の20円のみです。売買する度に手数料がかかると取引を躊躇してしまいがちですが、初心者のかたにこそたくさん売買を経験し、失敗も成功も積み重ねて頂きたいという思いで定額制を採用しました。現在、ユーザーのほとんどが50万円までの投資額で納まっています」(武田さん)

月に50万円、年間600万円投資しても、手数料は実質月額20円。この手数料の安さは破格と言っても差し支えないでしょう。これなら、1か月に結局いくら手数料がかかったのかを計算する必要もないため、初心者には最適と言えます。

口座開設のやり方と株の注文方法

口座開設はスマホ一1つで完了します。スマホにアプリをインストール後、メールアドレスを登録。入力したアドレス宛てに届いたメールに記載されたURLにアクセスし、住所などの個人情報を登録。登録したメールアドレスにユーザーネームとログインパスワードが記載されたメールが届くので、その情報をアプリに入力しログイン。画面に従って初期設定を登録後、本人確認書類をアップロードし「メールで受け取る(オンラインで完了)」を選択すると、認証番号が記載されたメールが送信されます。アプリに認証番号を入力後、取引パスワードを設定し、クレジットカードを登録すれば口座開設は完了です。

◆ネットショッピング感覚で株を買える

SBIネオモバイル証券
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株を買うときの操作も簡単。【1】購入したい銘柄の画面で「この株を買う」をタップ、【2】注文入力画面で「買いたい金額」か株の「数量」を指定、【3】概算の約定金額が表示されるので「次へ進む」をタップすれば注文成立です。ポイントで株を買いたいときは、【3】で保有ポイントの一部またはすべてを使うなどの指定も可能。まるでネットショッピングをしているような感覚で株を購入できます。

【LINE証券】いつものLINEで株が買える

同じく1株から購入できるのが、2019年8月にサービスを開始した「LINE証券」です。サービス開始後1年で31万口座を突破し、そのうち投資未経験者は約6割を占めています。日頃使い慣れているLINEアプリで株式投資ができれば、ユーザーにとっては大きな利点です。

→「LINE証券」のサイトはコチラ

同社PRチームの濵﨑咲紀子さんが話す。

「国内のLINEアプリの月間利用者は8600万人を突破しました。LINE証券は、このLINEアプリを入り口に操作・取引できるため、わざわざ別のアプリを立ち上げる必要はありません。1株から株を購入できるという手軽さもあって、20~40代の投資未経験者を中心に支持頂いています」

LINE証券
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◆貯めたLINEポイントも活用

取り扱っているのは東証1部上場の企業など1000銘柄以上。中には1株数百円から買える銘柄もあり、いつものLINEアプリで気軽に投資を始めたい人にはぴったり。2019年11月からはLINEポイントを入金して株を買えるようになりました。

「LINEポイントは1ポイント=1円として利用でき、LINE証券で得た利益は登録した銀行口座に現金として出金可能です。LINEポイントは、『Visa LINE Payクレジットカード』での決済や、スマホ決済のLINE Payアカウントに紐付けられる『チャージ&ペイ』で買い物した場合などに、購入額に応じて貯まります。その他、『LINE ポイントクラブ』に掲載されるLINE公式アカウントの友だち追加や動画視聴などのミッションをクリア、またLINEショッピングや出前館などさまざまなサービスを利用することでも貯められます」(濵﨑さん・以下同)

夜21時までリアルタイムで約定できるのはLINEだけ

LINE証券には、1株単位での取引が可能な「単元未満株」については、株を買ったその場で購入価格がわかり、リアルタイムで約定できるという特徴がある。通常、株を購入した際、約定するまでにタイムラグがあることがあるが、LINE証券なら、株を買ったタイミングで画面に購入金額が表示され、平日夜21時までならその場で約定できるため投資初心者にはわかりやすく親切です。

◆取引手数料は常時無料

「当社では、1株単位で取引ができる単元未満株は、常時取引手数料は無料となっております。また、一部の単元未満株の銘柄においては、日中、仕事や家事で忙しいユーザーの方にもお取引いただけるよう平日21時までの夜間でもリアルタイムでの約定が可能です」

口座開設のやり方と株の注文方法

ちなみに、取引手数料は常時無料だが、提示される株の購入価格にはLINE証券が上乗せするスプレッド(差額)である「取引コスト」が含まれています。単元未満株の取引コストは、銘柄と時間帯によって変わる仕組みです。取り扱っている1000以上の銘柄は、Aグループ、Bグループ、Cグループ、Dグループの4つに分かれ、それぞれ時間帯によって0.2~1%の間で取引コストが分けられています。

口座開設もLINEアプリから可能。LINEアプリ内の「ウォレット」から「証券」、LINE証券トップ画面の「口座開設」をタップ。口座種別を選択後、個人情報などの必要事項を入力し、携帯番号(SMS)認証を行う。マイナンバーカードなどの本人確認書類を撮影のうえアップロードし、「口座開設申請方法を選択」で、「かんたん本人確認」を選択。運転免許証の表面と裏面と厚みを撮影しアップロードする。その後指示に従い、自分の顔を撮影し申込みを完了する。早ければ翌営業日にLINE証券の公式アカウントからメッセージが届くので、メッセージ内のリンクからLINE証券にアクセスすれば、口座開設は完了です。

◆LINEアプリから6ステップで買付完了

LINE証券
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株の買付もLINEアプリから6ステップで完了します。【1】LINEアプリ内の「ウォレット」から「証券」をタップ、【2】LINE証券ホーム画面で購入したい株の銘柄を検索し該当の銘柄をタップ、【3】銘柄詳細画面の下部にある「買う」をタップ、【4】買付画面で購入したい株の数量を入力、【5】購入価格を確認し「買う」をタップ、【6】注文内容を確認し、「もう一度押して確定する」をタップ。

手軽さが魅力のスマホ証券。これを機に小額から投資家デビューし、将来のお金を少しずつ増やしてみてはいかがでしょうか。

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