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ラグやカーペット掃除にもコツあり!効率よくリビングをキレイにする【新津春子のラクするお掃除術】

家族が集まるリビングの掃除。いつも気持ちのいい状態をキープしたいところだけど、なかなか細かいところまできれいに保つのは難しい…。

リビングの写真
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新津春子さんは、「世界一清潔な空港」に何度も選ばれている羽田空港の実技指導者で、最年少で全国ビルクリーニング技能競技会1位を獲得した経験もあり、ハウスクリーニング技能士の国家資格も取得した掃除のプロ。そんな新津さんが、日常的にリビングをきれいにキープする、簡単な掃除術を教えてくれました。

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リビングの床掃除のコツは?

たとえ毎日掃除をしても、リビングフロアはすぐにほこりが溜まってしまいます。でも、掃除のコツを知れば負担を減らすことができます。まずは基本となるフローリングの掃除術をお教えします。

◆掃除機をかける段取り

急に引っ張るとコードが傷つくことがあるので、まずは掃除機のコードをすべて出しましょう。掃除前に、ノズルヘッドとダストパックを確認&掃除したら、準備はOK。

部屋の隅を掃除している
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掃除機はコンセントに差した箇所から前に進むように、狭いところから広いところにかけてください。そうすれば、部屋の大きさに合わせて最終地点まで上手に間隔を区切りながら、掃除機がけができますよね。仕上げに壁際の汚れも吸い取りましょう。四隅は最後にまとめて掃除機に付属の隙間用アダプタで掃除します。

◆フローリングはタオルで洗剤拭き

手間はかかりますが、洗剤拭きをすることはフローリングをきれいに保つためには欠かせないもの。特別な洗剤はいりません。

家庭用の食器用洗剤は比較的いろいろな汚れに対応できるので、これを活用すればたくさんの洗剤を買い込む必要もなくなります。

タオルがかかったタライと台所用洗剤
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洗剤拭きをするときは、3リットルのぬるま湯に、10ミリリットルの食器用洗剤を混ぜ、タオルを浸します。タオルを固く絞ったら、すき間ができないようにフローリングを拭いていきましょう。

その後、水拭きをしてから仕上げに必ず、から拭きもすると◎。フローリングの洗剤拭きは、できれば週に1度が理想的ですが、最初は月に1度を心がけて始めてみるといいでしょう。

◆カーペットやラグの掃除術

カーペットに掃除機をかけるときは縦方向、横方向を交互にかけてください。

月に一度は重曹水を浸したタオルで拭いて水拭きしたあと、から拭きすると清潔です! 毛足の奥が汚れたときは、重曹を染み込ませたタオルで亀の子たわしを包んで、円を描くようにすると取れますよ。

家具を簡単にきれいに保つ掃除術

フローリングやカーペットだけでなく、テーブルやソファなどの家具もリビング掃除の一部です。毎日はできなくても、なるべくきれいな状態を保ちたいですよね。段取りさえ押さえれば効率が格段に上がるので試してみてください。

また、家具から落ちたほこりやゴミを一掃するために、掃除の順番は家具→床掃除としていくのがおすすめです。

◆テーブル&リモコンもきれいに

テーブルは水拭きタオルで端まできれいに拭き取れば充分です。ただ、しつこい食べこぼしや汚れがあったらぬるま湯+食器用洗剤を混ぜたぬるま湯にタオルを浸け、絞って拭き取りましょう(水拭き、から拭きが必要です)。

テーブルの上のリモコンもしっかり掃除しましょう。ドライヤーの冷風でほこりを飛ばし、すき間のゴミを竹串でかき出す。しつこい油汚れは食器用洗剤水を浸けたタオルでなで拭きしましょう(水拭き、から拭きが必要です)。

◆ソファは除菌して清潔を保つ

ソファは素材によって掃除の仕方が違うので注意しましょう。布のソファはハンディクリーナーでほこりを取り、重曹水を染み込ませたタオルで除菌してください。

革のソファは固く絞ったタオルで拭いてから、マイクロファイバークロスでから拭き。最後に革用クリームで保湿して仕上げれば、ツヤを出しつつ、汚れがガードできて一石二鳥です!

掃除が苦手なズボラさん向けQ&A

掃除が苦手な人のお悩みを、新津さんがアドバイス。リビングをさらにきれいにするために、ワンランク上の掃除を目指しましょう!

Q:リビングを掃除するときに気をつけることは?

巾木を掃除機のノズルで掃除している
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フローリングの巾木(はばき、壁と床の境目の横板)も掃除をすることです。何ミリか出っ張っているものが多いので、実はほこりが溜まりやすいところ。それなのに、見逃している人が多いんですよね。

掃除機をかけるときには、巾木にも目を配ってみてください。掃除機ならノズルで吸い取るのがおすすめです。水拭きするときに拭いてもいいですよ。

Q:リビングのカーテンって大きいし、外すのが面倒で、なかなか掃除や洗濯ができません…。

日常的に、カーテンにコロコロをかけるだけでもOK。カーテンがほこりっぽくなると、余計に洗濯や掃除をする気がなくなりますよね? だからまずはコロコロでほこりを取るようにしておくのが大切。長持ちさせることにもつながります。

そうすれば、洗濯は年に1回で充分。あとはにおいが出たりしたら、その都度洗えばいいです。洗うときはほこりが取ってあるので、ネットに入れて洗濯機におまかせで大丈夫。日頃からコロコロでほこりを取っておけば、洗濯するときもラクになりますよ。

教えてくれたのは:新津春子さん

新津春子さん
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にいつ・はるこ。1995年、日本空港技術サービス(現:日本空港テクノ)に入社。1997年に(当時)最年少で全国ビルクリーニング技能競技会1位に輝く。以降、指導者としても活躍し、同社ただ1人の「環境マイスター」として、羽田空港全体の環境整備に貢献し、『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK総合)で5回にわたって取り上げられた。著書に『子どもと一緒に身につける!ラクして時短の「そうじワザ」76』(小学館)など計12冊+DVD1部。http://www.jatec.co.jp/house-cleaning/

撮影/生熊友博 構成/イワイユウ

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