まだまだ肌寒いこの時期、暖かいニットが手放せません。そこで気になるのが、ニットについた毛玉です。衣服に毛玉があるのとないのとでは、見た目の印象も変わってきます。
とはいえ、指で1つずつ取っていくと繊維が浮き上がって見た目も生地もマイナスに。そこでおすすめなのが、専用の毛玉取り機です。今は手動タイプのほか電動タイプ、また電動タイプにもさまざまなラインナップがあります。その中で、家電ライターの田中真紀子さんのおすすめは、レコルトの電動毛玉取り機『ケダマトリ』です。
コードレスでどこでも使える電動毛玉取り機
「本製品は、USB充電式のコードレス仕様。電源コードの届かない玄関先や外出先でも手軽に毛玉が取れるだけでなく、トップのカバーを外せばホコリも取れるブラシもついています。外出前にササっと使えるのが便利です」(田中さん・以下同)
◆生活感がないデザインなので玄関に置きっぱなしにできる
見た目は、可愛らしくてコンパクトなデザイン。玄関先など使いやすい場所に置きっぱなしにしても生活感がありません。
「初めて見たとき、これが毛玉取り機とは分かりませんでした。サイズも、幅約8cm× 奥行約8 cm×高さ11cmと、手のひらの上にちょうど収まるサイズ。バッグに入れて持ち運びもOK。お値段も税込3300円とリーズナブルです。冬物衣類のお手入れにぴったりですよ」
では、実際使ってみた感想を伺いましょう。
【使用感】1回滑らせるだけであっという間に毛玉が取れる
本製品は、充電さえできていれば、電源ボタンを押すだけで毛玉取りができる簡単仕様。では、性能はいかほどでしょうか。
「これだけ小さくお値段もリーズナブルなので、あくまで簡易的なものかと思いきや、性能は本格的。ずっと取りたいと思っていたニットやパーカー、さらにはタイツの毛玉も、たった1回滑らせるだけで、どんどん取ってくれます。化繊素材の細かい毛玉は取りにくいですが、そのほかの通常の毛玉であれば全く問題なく取れます。接触面が直径8cmとワイドなので、短時間で効率よく取れるのも感激です」
コンパクトながら、他の電動毛玉取り機と、毛玉の取りやすさは遜色ないレベルだそうです。ただ、気になるのが、デリケート素材に使っても生地を傷めないかどうか。
「電動毛玉取り機には、薄手の素材でも傷めずに使えるよう、カッターの高さを調節できるガードがついているものが多いですが、こちらは、調節はできないものの、ガードを外すことはできます。私も過去に薄手のニットに使用して穴を開けてしまったことがあるので、デリケート素材にはガードを使った方が安心ですね。また、素材によっては毛玉を取っている最中に素材が引っ張られたり、ガンコな毛玉もやや引っ張られたりしますが、ウールなどの普通の毛玉ならサクサクカットできます」
毛玉を吸いこんでいるときの音量は、生活に支障がない程度だそうです。
「軽いモーター音がしますが、私の主観では気になるほどでもなく、テレビを見ながらでも使えます。毛玉が取れるときにはジョリジョリと言う音がして取れている感じがうれしいですよ」
【手軽さ】普段は玄関に置きっぱなしにして外出前にサッと使える
手軽に使うには、本体の大きさや握りやすさ、重さもポイント。その点、いかがでしょうか。
「充電式で電池を入れなくていいのもあってか、重量180ℊと、非常に軽い。形状も握りやすいので、洋服を着たまま使えます。家を出ようとしてふと気になった毛玉が着たままでもササっと取れちゃう手軽さがやみつきになります。中学生の息子もお気に入りの洋服の毛玉は自分でせっせと取っていますし、私は主に冬物のタイツを穿いたまま毛玉を取っています。刃が表に出ていないので、強く押しつかなければ穿いたまま取っても全く痛くなく、優しくなでるような感覚で取れるんですよ」
【時短】コード不要で使いたいときにすぐに使える
「サッと取り出せ、コード不要ですぐに使える点、接触面が広いという点でも時短になります。素材によっては取りにくい毛玉もありますが、一般的な毛玉取りとしては十分な性能なので、時間もかかりません」
お手入れの面でも時間を取りません。
「毛玉を捨てる際、接触面のカバーを外すだけでゴミは捨てられます。構造が非常に単純で、その内側に刃が入っているので、中に少しホコリが溜まっても、サッと落とせます」
ただし、次の点にはご注意を。
「充電式なので、充電が切れてしまったら充電する必要があります。充電時間は、約2時間で、標準連続使用時間は約45分。乾電池式なら取り替えればすぐに使えますが、”今すぐ使いたいのに充電が切れた”ということがないようにしないといけません」
【コスパ】家族全員が持っていてもいいほどの高コスパ
価格は税込で3300円。
「この性能で3300円はコスパ高し! 持ち歩けることを考えると、家族で1人1台持っていてもいいかも、とも思えるほどです」
また、充電式なので、乾電池を買い替える必要がなく、ランニングコストもほとんどかかりません。
【意外性】見た目と中身のギャップもさながらホコリも取れる2WAY仕様
毛玉取り機によくある接触面が見えない構造になっていることから、パッと見て毛玉取り機に見えないのも、本製品の魅力の1つ。
また、最上部のカバーを外すとホコリ取りのエチケットブラシが出てくる点も、意外だったそう。
「中に溜まった毛玉を捨てようと思い、間違えてカバーを外して初めて気づきました(笑い)。冬物衣類の悩みである毛玉だけでなく、コートなどについたホコリも取れるなんて意外だし、ありがたい!」
本製品の最大の魅力は、よく使う場所に置いておけて、コードレスなのでサッと使える点。
「玄関のコートかけに吊るしっぱなしにしてもよし、収納の隅にしまってもよし。玄関に置いておき、外出前に気になる毛玉をササっと取れるところがとても気に入っています」
【データ】
レコルト『ケダマトリ』
販売価格:3300円(税込)
販売場所:公式オンラインストア、楽天市場やAmazonなどのECサイト、ほか
https://recolte.official.ec/categories/2796873
この人に聞きました:田中真紀子さん
白物家電・美容家電を専門とするライター。雑誌やウェブなどの多くのメディアで、新製品を始めさまざまな家電についてレビューを執筆している。
取材・文/桜田容子
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