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昔加入した保険は条件が悪いケースも。医療保険を見直すチェックポイント

がん保険を見直すときのチェックポイント4つ

保険を見直してみよう…と思っても、なかなか選びにくいもの。そんなときにチェックしておきたい、がん保険見直しの4つのポイントを紹介します。

お金と聴診器と注射
Ph/Photo AC
写真4枚

◆1:診断給付金の金額と2回目以降の給付の有無や条件

診断給付金は、複数回受け取れる設定にしておくことが大切。特にがんの場合は、再発・転移は2年以内に起こることが多いので、そのときにも給付されるのか確認しておきましょう。

◆2:診断給付金は上皮内新生物も対象かチェック

超早期がんである上皮内新生物は、近年ではがん検診で発見されるケースが増えている。何年も前に加入した保険の中には給付の対象外になっているものもあるので、ぜひ見直しを。

◆3:通院給付金があるか

最近は薬物療法や放射線療法でも、外来治療が増えています。そのため、入院給付金を下げてでも、通院給付金を設定するのがおすすめです。女性の場合は、何年も続く乳がんのホルモン療法に対する給付条件も確認しておくとベストでしょう。

◆4:治療給付金の内容もチェック

治療給付金は、通院給付金のような通院回数ではなく、治療そのものに対して給付される、新しいタイプの保障のこと。通院の回数によらず、治療ごとに支払われます。

聴診器とカルテ
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医療費が高くなる大きな理由は、化学療法や放射線療法であることが多いです。これには治療費が高額になりやすいだけでなく、副作用などによる体調不良でタクシーでの通院や移動が必要になったり、日常の買い物や家事ができずに外食や総菜が多くなったりすることで出費が増えるという問題も含まれています。保険や治療内容によって、通院給付金よりも治療給付金のほうがお得になることもあるので、比べてから選びましょう。

◆教えてくれたのは:医療アドバイザー・御喜千代さん

みき・ちよ。世界60カ国にグループ企業を有す世界最大級のヘルスケアカンパニーJohnson&Johnsonで、外科医・産婦人科医を中心に新しい手術手技に関する概念の普及やトレーニングに携わる。宮内庁病院等の医療現場や、医学系学会・研究会でのコミュニケーション領域のプログラムを実施。MBA取得後、1999年からコミュニケーション業界に従事。マーケティング・コミュニケーションを専門領域とし、厚生労働省が行うヘルスプロモーションの民間団体の立ち上げにかかわる。各種医学系学会・研究会と生活者のコミュニケーションを担当し、「メタボリック・シンドローム」等の概念の認知向上や、健康概念理解促進目的の講演、美容系新素材の概念普及活動を行う。医学会、医療業界における豊富な人脈を持つ。日本医学ジャーナリスト協会 正会員、健康管理士一般指導員、健康マスター・普及認定講師、日本パブリックリレーションズ協会認定PRプランナー。

文/イワイユウ

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