家にいる時間が長くなると、普段は気にならなかったベランダの床や外壁などの汚れが目につくように……。とはいえ、ブラシでゴシゴシ洗浄するのは骨が折れます。そんな時に役立つのが、高圧洗浄機。パワフルな水圧で、手軽に汚れをはがれ落とすことができるため、屋外のガンコな汚れには最適です。
戸建てじゃなくても高圧洗浄機で“ゴシゴシ重労働”から解放
家庭用の高圧洗浄機といえば、ドイツのケルヒャーが人気です。そのケルヒャーが、2020年秋、日本ユーザー向けに開発したコンパクトな高圧洗浄機『K MINI』を発売。家電ライターの田中真紀子さんもおすすめします。
◆日本の住宅向けに“コンパクトな高圧洗浄機”が開発
「高圧洗浄機を使ってみたいけれど、マンション住まいなど置き場所がなくて……と迷っているかたも多いと思いますが、これはそんな日本のユーザーのために開発されたコンパクトモデル。今までの高圧洗浄機からデザインを一新し、すっきりしたデザインになっています。
サイズは、高さ約30cm・横幅28cm・奥行き約23cmと、既存の高圧洗浄機『2クラシック』に比べてなんと半分に。トリガーガン(持ち手)からノズルの先までの長さも短くなり、高圧ホースやトリガーガンも軽量化。より手軽に使えるようになりました。デザインにも丸みを持たせ、インテリアになじみやすくしています」(田中さん・以下同)
では、実際の使用感などはいかがでしょうか。5つの視点からレビューしてもらいました。
【使用感】窓にこびりついた砂埃もお風呂場のぬめりもラクに洗浄
田中さんは、ベランダ掃除やお風呂場で高圧洗浄機を使用。日本の狭いベランダでもラクに使えるのでしょうか?
「『K MINI』は狭いベランダでもホースがしなやかに動き、持ち手のトリガーガンも短くなったおかげでサクサク取り回せました。
もちろん水圧もパワフルなので、ベランダに溜まった汚れから窓にこびりついた砂埃まで、一気に洗い流せます。またお風呂場の隅に溜まったぬめりや壁の汚れも、ブラシでこする前にかなり落とせるので、掃除が本当にラクになります」
高圧洗浄機の水圧は10MPa前後がおすすめと言われていますが、本製品は、2MPaから最大で9MPa。非常に強力とは言えないものの、普段の掃除には問題ないようです。
【手軽さ】柔らかいホースと短い持ち手で、狭い場所でも使いやすい
特筆すべきは高圧ホースの使いやすさ。
「従来のホースは、ハリというか弾力があり、動かすときにもたついたり、コンパクトにまとめられないストレスがありました。それが本モデルでは、柔らかくてスリムな『プレミアムフレックス高圧ホース』を採用。ホースが柔らかくなったため反発する力がなくなり、そのぶんサクサク使えると感じました」
デザインやサイズも、従来モデルに比べて、すっきり。リビングの隅などに置きやすくなったと言います。
「高圧洗浄機というとゴツいデザインが多いですが、それに比べると置き場所を選ばず、ベランダや玄関脇など使いやすい場所に出しっぱなしにして置けるため、使用頻度も上がります。また、本体の収納ケースをセットできるので、コードやパーツがばらつかず、1か所に収納できるのも便利です」
アクセサリーを除く本体質量は、3.9kg。家の中で持ち運んで移動する際にも、さほど苦になりません。
【時短】ブラシでこする手間がなくなり、圧倒的な時短に
高圧洗浄機なら、掃除時間はかなり短縮されます。
「水圧で一気に汚れを落としてくれるので、ブラシでこする手間がなく、時短になります。この時短度とラクさを知ってしまったらもう、ベランダで水を流してブラシでこすって……なんて“丁寧な掃除”は、無理ですね(笑い)」