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極薄3mmのホットプレート『マジックグリル』、「薄いのにハイパワー」は本当?【スマート家電レビュー】

まだまだ続く外出自粛に、長引く梅雨。なかなか外に遊びに行けない今は、“おうちごはん”を充実させませんか? そこでおすすめなのが、家電ライターの田中真紀子さんもイチオシの、アビエンのホットプレート『マジックグリル』です。

脚を取り外してまな板感覚で収納できる

最大の特徴は、プレートの薄さです。

「プレートの厚さがわずか3mmと、とても薄いんです。マグネット式の脚を外せば、まな板のように薄型にして収納できるので、置き場所にも困りません」(田中さん・以下同)

アビエン『マジックグリル』
写真6枚

温度ムラがなく、汚れも落としやすい

ホットプレート自体の機能も優秀です。

「プレート全面に最新のフィルムヒーターを敷き詰めているため、温度ムラはほとんどありません。焼く温度も、およそ250℃の『強』と180℃の「弱」の2段階に調整できるのも便利です。さらに最新の焦げ付き防止加工が施されているため、汚れが落としやすくお手入れが簡単なのも助かります」

それでは、田中さんが実際に使ってみた感想を教えてもらいましょう。

【使用感】プレートの端でもよく焼ける!

まず、その薄さに驚いたという田中さん。

アビエン『マジックグリル』
写真6枚

「マジックグリルは、従来のホットプレートとは異なる構造を持っています。一般的なホットプレートは、ヒーターの上にプレートを載せますが、これはプレートそのものにフィルムタイプのヒーターが張り巡らされている一体型。そのため、非常に薄い!

仕様もシンプルで、プレートに脚をマグネットでくっつけただけの構造です。温度も2択で、温度設定ダイヤルを250℃か180℃か、どちらかに回すだけです」

焼きムラがないのも、お気に入りポイント。

アビエン『マジックグリル』の上でアスパラやかぼちゃ玉ねぎなどの野菜を焼いてパルメザンチーズをかけている様子
写真6枚

「シンプルかつスタイリッシュな外見で、ホットプレートに見えません。それが、予熱で温めたあと肉などの食材を乗せると、『ジューッ』といい音を立てるので、『本当にホットプレートなんだ!』という不思議さと面白さがあります。しかもヒーターが全面に張り巡らされているので、ホットプレートによくある、端の火力が弱くてなかなか焼けない、という残念さもありません」

また、ホットプレートについた汚れも、簡単に落ちます。

アビエン『マジックグリル』の上でサンマを焼く為に置いている様子
写真6枚

「プレート自体が肉の油で焦げ付くこともありますが、特殊なコーティングがされているため、キッチンペーパーなどでさっと汚れが落とせます。もちろん水洗いもできますが、冷めるとこびりついて取れにくくなるので、なるべく熱いうちに落とした方がよいでしょう。その点、キッチンペーパーであらかた汚れが落とせるのは助かりますね」

一方、こんな感想も……。

「少し戸惑ったのが、プレートに縁がほとんどないことです。加熱を始めるとプレートの中心部がへこむため、液体が外側に流れ出にくいとのこと。確かに中部はへこむのですが、食材によっては少し心許ない気もします。ただ、わずか3mmと薄く、立てかけて収納できるメリットを考えると、プレートならではの良さを最大限に生かしたほうがいいのかな、という思いもあります」

【手軽さ】組み立ても取り外しも、数秒で完成

使う時の組み立ても、手軽にできます。

「使わない時はマグネット式の脚を外した状態で、プレートをまな板のように立てておけます。そして使うときに、脚をガチャっとつけるだけ。ものの数秒で取り付けられます。

リビングのテーブルにあるアビエン『マジックグリル』の上で野菜などを焼いている
写真6枚

テーブルにおいても邪魔にならない存在感なので、特別なときに限らず、普段使いもできます。マジックグリルなら、『テーブルで焼きながら食べる』というスタイルも定着しやすいでしょう」

【時短】使用前から使用後まで、一連の動作が時短

出し入れのしやすさからも、時短度は◎。

「さっと出せる、高温でさっと焼ける、お手入れが簡単、さっとしまえる、と4拍子揃っているので、時短になります」

【コスパ】使いやすく使用頻度が上がれば、コスパもよし!

価格は税込で1万9800円。

「おしゃれなホットプレートのジャンルであれば、妥当な価格です。プレートは小さめですが、端のほうまで活用できるし、お手入れも楽。さらに収納も楽となれば、価格以上の価値はあるのではないでしょうか。使いやすいホットプレートは、使用頻度が上がるので、自ずとコスパも上がる――とは、私がいつも思っていることです(笑い)。

ただ一般的なホットプレートのように、たこ焼きなどを焼くプレートは付属されていないので、1台でいろいろ楽しみたい人には向いていないかもしれません」

【意外性】薄いのにハイパワーに焼ける

意外だったのは、マジックグリル独特の構造。また、薄いのにハイパワーに焼けるというギャップも新鮮だったといいます。

「やはりプレートにヒーターを内蔵する構造は意外でした。そのおかげで薄型にできただけでなく、ヒーターと食材の距離も近くなり、結果として770Wでも高温で焼ける。ちなみに一般的なホットプレートは、1200~1300Wが多いので、薄型で、かつ770Wでも充分に焼けるという点でも、新鮮でした」

キッチンやテーブルの近くに出しっぱなしにしても違和感がないホットプレート。朝食に目玉焼きやウインナー、野菜をさっとゆでるのもいいでしょう。

【DATA】

アビエン『マジックグリル』
販売価格:1万9800円(税込)
販売場所:家電量販店、Amazonや楽天市場などのECサイト、アビエン公式サイトなど
https://www.j-fun-jp.com/shop-2

教えてくれたのは:家電ライター・田中真紀子さん

田中真紀子
写真6枚

白物家電・美容家電を専門とするライター。雑誌やウェブなどの多くのメディアで、新製品を始めさまざまな家電についてレビューを執筆している。
https://ameblo.jp/makiko-tanaka89/

取材・文/桜田容子

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