暦の上では秋だというのに、連日の残暑には体力を奪われます。おいしいスイーツで夏バテ対策ができたらうれしい。
そこで、シドニー五輪女子マラソンに日本代表として出場したオリンピアンの1人で、現在は料理研究家として活躍する市橋有里さんに、この時季、疲労回復もしつつ、女性の健康と美容にうれしいヘルシースイーツの作り方を教えていただきます。
市橋さんの連載「美活にアリなスイーツ」、今回は夏の終わりに食べたい「すだち」を使用した簡単ヘルシーケーキ。準備10分、あとは焼くだけの手間いらずのレシピかつ、腹持ちもよいのでダイエットにもおすすめです。
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焼きっぱなしの簡単栄養満点パウンドケーキ
こんにちは、市橋有里です。今回は、旬を迎える私の地元徳島のすだちをつかった簡単ヘルシースイーツ。
すだちは、お料理やドリンクに使っている場面にはよく遭遇すると思いますが、すりおろすことでスイーツを作れるんです。
柑橘系の爽やかさがあり甘すぎないしっとりとした「すだちのパウンドケーキ」は、焼きっぱなしで冷蔵庫にストックしておくと、朝食にもぴったりです。ぜひ試してみてくださいね。
《材料》(18cmのパウンド型×1本分 エネルギー:1460kcal[1本]/183kcal[8等分])
薄力粉…100g ベイキングパウダー…小さじ2 バター…75g 卵…2個 砂糖…50g すだち…5個
《作り方》
【1】ボウルに室温で戻したバターを入れ、砂糖も入れよく混ぜる。すだちを半分に切り、1個から2枚ほどずつ飾り用の輪切りにする。残りのすだちの皮をすりおろし、また果汁を絞る(種は入れないように)。
【2】卵はカラザを丁寧にとって、【1】のボウルに入れよく混ぜる。薄力粉とベーキングパウダーを振るいながらボウルに入れ(3度くらいに分けて)、【1】のすだちのすりおろしと果汁を入れて混ぜる。
【3】オーブンを180度に予熱する。型に流し入れて、輪切りにしたすだちをのせる。30分から35分焼いたらでき上がり。途中焼き色がつきすぎる場合はアルミホイルをかぶせる。
意外にも栄養の宝庫・すだちはホールづかい!
このケーキはすだちを余すことなく使うので、クエン酸効果で疲労回復が期待できます。
また、皮に含まれているポリフェノールの一種、スダチチンが脂肪の代謝を促してくれるので、夏の疲れが出やすい今の季節に、冷蔵庫のストックしておくのがおすすめですよ!
◆教えてくれたのは:料理研究家・市橋有里さん
いちはし・あり。1977年11月22日、徳島県生まれ。アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。2000年、シドニーオリンピック日本代表。「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをするほか、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。https://ameblo.jp/ariblo-ichihashi/
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