9月にはいり、肌寒い日もちらほら。そうなるとファッションも秋仕様のものを着たくなります。皇室ファッションからおしゃれのヒントを探るこの企画。
今回は、皇后雅子さまの秋色ファッションをピックアップ。ボルドーやモスグリーンなど深みのある色を、地味にも派手にも見せずにおしゃれ度をアップさせるコーディネートのヒントを探ります。
秋色の中でもボルドーなら女性らしさもキープ
おしゃれに欠かせない定番のコーディネート術「ワントーン」。この一色を秋色にすればそれだけで、季節感たっぷりの旬コーデが成立。秋色には深みのある色が多いですが、濃い茶色などを選ぶと沈んで見えるので、大人女性には注意が必要です。女性らしさと落ち着きを両立できるボルドーなら、華やかでありながら派手とまでいかず挑戦しやすい色味です。
ボルドーのワントーンコーデはリッチなアクセで昇華
雅子さまがお召しになったボルドーのツーピースは、犬柄がブラウスと襟、カフスに使われています。
右手薬指に光るのはルビーの指輪。7カラットのカボションカットのルビーにダイヤがあしらわれた指輪は、上皇后美智子さまから贈られたものだと伝えられています。大人色のボルドーにパールやルビーのアクセサリーを合わせることで、のっぺりせずに華やかで明るい印象にまとまります。(2018年11月17日)
ツヤのある革小物でシックな秋服をアップデート
同じツーピースを地方ご公務でお召しになったときは同柄の帽子もプラス。ボルドーのツーピースとなると色のインパクトが強く、着こなすのが難しい印象ですが、雅子さまは犬のプリントを取り入れるなど、大人の遊び心が感じられる着こなし。
バッグやグローブ、パンプスにツヤのある革小物を差し込むことで、奥行きのあるエレガントなたたずまいになります。(1997年11月)
モスグリーンにシックカラーで洗練度を底上げ
日本PTA創立70周年記念式典では、襟とカフスにベルベットをあしらったグリーンのアンサンブルをお召しに。歴史の重みを寿ぐ式典にふさわしい装いです。雅子さまはひとひねり。襟にブレードがあしらわれたジャケットで、華やかさをプラス。
深みのある上品なダークグリーンは、ベーシックカラーの中でも黒や茶、ネイビーなどシックな色を合わせるとより深みがまして洗練度もアップ。トーンとしては暗めなので、雅子さまのように、トゥ部分がエナメル加工になったパンプスを選んだり、パールアクセを合わせるなど、ツヤを足すことで、明るくおしゃれな印象にまとまります。(2018年11月21日)
白を差し込むことで顔周りを明るく!
「全国育樹祭」にご出席の雅子さまは、へちま襟にタックを取ったデザインのパンツスーツ。全身ボルドーの鮮やかさが目を引きます。
袖口は折り返しのデザインになっていて、少し手首を見せるというファッションテクニックが、重くなりがちな秋ファッションをすっきりとした印象を与えています。
寒くなってくるとダークな色をまといがちですが、インナーに白を持ってくることで、顔周りが明るくなり、肌の色まで明るく若々しくなります。(2017年11月)