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和のスーパーフード!あずきの健康パワーを医師が解説|作り置きできる「煮あずき」レシピも

食物繊維をはじめとする栄養が豊富なあずき。日本人にはなじみの深い食べ物ですが、世界でスーパーフードとして注目されているそうです。

四角いガラス皿に入った煮あずき
健康をサポートする煮あずきのレシピを紹介!(Ph/『血圧・血糖値を下げる!やせる!煮あずきパワー』(宝島社)より(以下同)
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漢方医学や自然療法、食事療法などに精通しているイシハラクリニック副院長で医師の石原新菜さんも、あずきの健康効果に注目し、兼ねてから食事に取り入れているといいます。

そこで、あずきの魅力や『血圧・血糖値を下げる!やせる!煮あずきパワー』(宝島社)に掲載の「煮あずき」レシピを紹介します。

あずきは抗酸化作用や腸活など健康効果が抜群な食材

石原さんによると、あずきはかつて薬という位置付けにあったそうです。中国や日本では、太陽・火・血など、生命を象徴する色とされていた、赤色をしているあずき。食べることで邪気を払い、身を守る食材として徐々に特別な食材として生活に浸透していったといいます。また、漢方では、赤小豆(せきしょうず)と呼ばれていて解毒、排膿、利尿作用のある食材とされているそうです。

木皿に入ったあずき
あずきの健康パワーとは?(Ph/Photo AC)
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「現在では、がん予防、血圧を下げる、血糖値を下げる、悪玉コレステロールを減らす、老化予防、更年期障害、骨粗しょう症予防などの健康効果、発毛効果、美肌効果、ダイエット、便秘解消といった美容効果など、万人にうれしい効果が期待できることが明らかになってきています」(石原さん・以下同)。

そんなさまざまな効果につながるあずきの栄養素にはどんなものがあるのでしょうか。

強い抗酸化作用のあるアントシアニン、サポニン

「あずきの色であるアントシアニンや苦味成分のサポニンには、強い抗酸化作用があり、老化やさまざまな病気の原因となる活性酸素を除去してくれます」

血管のイメージイラスト
あずきは血栓や高血圧の予防にも有効(Ph/Illust AC)
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これらの成分は生活習慣病の予防・改善に効果的で、毛細血管を広げて血流をよくするので、冷え性が改善されたり、高血圧や血栓症の予防にもいいそうです。さらにサポニンは血糖値をコントロールしたり、脂肪の蓄積による肥満がセーブできたり、界面活性作用による便通のサポートも期待できたりと、メリットがたくさんあります。

食物繊維が豊富で腸内環境を整えてくれる

食物繊維は、腸内で善玉菌が繁殖するのを活性化させる効果や、便のかさを増やすことで便秘の解消が期待できる栄養素。

「肉を消化するためにはたくさんの消化液が必要です。その消化液の1つが胆汁酸です。胆汁酸は腸内細菌によって二次胆汁酸に変化しますが、これには発がん性があるので、便秘で長時間、腸に留めてしまうと大腸がんの原因になると言われています」

健康な腸のイメージイラスト
食物繊維豊富なあずきは腸活にも◎(Ph/Illust AC)
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さらに、便秘が解消することで肌荒れなどの原因となる体内の老廃物を排出することができるので、きれいな腸を保つことは美容面でも有効なのだそうです。

健康効果の高いあずきを食事に取り入れて

そんな健康効果の高いあずきを、手軽に普段の食事に取り入れることができるのが「煮あずき」です。そこで、レシピを参考に作り置きして活用してみてください。

「基本の煮あずき」のレシピ

煮あずきはそのまま食べるのはもちろん、まとめて作って塩や砂糖で味つけし、さまざまな料理に使うのもおすすめです。

ラップで小分けにした煮あずき
煮あずきは作り置きしておくと便利
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冷蔵庫で5日ほど保存可能。冷凍する場合は、解凍した分を1度に使いきれるように1回分ずつ小分けにしてラップに包み、フリーザーバッグに入れて1か月程度で食べ切りましょう。解凍するときは冷蔵庫に入れておくか、電子レンジで加熱します。

《材料》

乾燥あずき…300g

《作り方》

ざるであずきを洗っている
小豆を水で洗ってたっぷりの水で煮る
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【1】あずきをさっと水洗いして水気をきり、鍋に入れてたっぷりの水(約1リットル)を加えて中強火にかける。煮たったら、アク抜きのためあずきをざるにあけて煮汁を捨てる。

あずきの煮汁をきっている
アク抜きのために煮汁を捨てて、再度煮る
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【2】ざるにあけたあずきのアクを洗い流して鍋に戻し入れる。再びあずきの4~5倍量の水を加えて中強火にかける。煮たったら弱火にして15分ほどゆで、ざるにあける。(煮汁は料理などに活用できるので、捨てずにとっておく)

煮あずきのアクをおたまですくっている
アクをすくいながら1時間程度煮る
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【3】鍋にゆで汁をきった【2】のあずきと新しい水(約1リットル)を入れて中強火にかけ、煮たったら弱火であずきが柔らかくなるまで50~60分煮る(豆によって煮上がる時間は変わるので、途中で確認すること)。途中、アクをすくい、ときどき水を足して、あずきが水面から出ないように注意しながら煮る。

塩あずき・甘あずきの作り方

塩あずきにする場合は、上記レシピで作った煮あずきの半量(乾燥あずき150g分)あたり小さじ1/4の塩を加えて弱火にかけ、全体を混ぜ合わせます。

保存容器に入れた煮あずき
煮あずきは塩か砂糖で味付けして使う
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甘あずきにする場合は、完成した煮あずきの半量に、きび砂糖125~150gを2~3回に分けて加えて加熱します。最後に塩をひとつまみいれ、全体を混ぜて火を止め、ふたをして1時間ほど味をなじませましょう。

◆教えてくれたのは:イシハラクリニック副院長・石原新菜さん

医師の石原新菜さん
イシハラクリニック副院長・石原新菜さん
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いしはら・にいな。医師。日本内科学会会員、日本東洋医学学会会員、日本温泉気候物理医学会会員。1980年生まれ。2000年帝京大学医学部に入学し、2006年の卒業後は同大学病院で2年間の研修医期間を経て、父・石原結實のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法などにより、種々の病気の治療にあたっている。著書に『病気にならない蒸しショウガ健康法』(アスコム)など。https://www.ishiharaclinic.com/

レシピ考案/田内しょうこ

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