千家典子さん|曾祖母から受け継がれてきた黄色の袿、紫の袴という装い
2014年10月5日、千家国麿さん(現・出雲大社権宮司)と島根県の出雲大社で結婚式を行ったのは、高円宮家の次女・典子さん。共通の趣味であるバードウォッチングで愛を育んだふたりはその日、出雲大社の参道をゆっくりと進んだ。
典子さんは、髪はおすべらかし、黄色の袿(うちき)、紫の袴という装いだった。これは典子さんの曾祖母に当たる大正天皇妃である貞明皇后、そして三笠宮家に嫁がれた祖母の百合子さまから受け継がれたものだった。
沿道は多くの人が日の丸の小旗を手につめかけ、祝福の声を届けた。式が終わると、典子さんはグリーンのスーツにお召し替えになった。
守谷絢子さん|お相手の守谷さんは父・高円宮さまのシルクハットを
高円宮家の三女・絢子さんは2018年10月29日、日本郵船に勤務する守谷慧さんと明治神宮で結婚式を行った。
このときの衣装は、4年前に結婚した姉の典子さんが着ていたものと同じ。つまり、貞明皇后から代々受け継がれてきたものだ。お相手の守谷さんはモーニング姿。手には、黒いシルクハットを持ったが、これは絢子さんが12歳の時に亡くなった、父・高円宮さまのものだという。