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【大塚寧々 ネネノクラシ#10】「ファッションの秋」、私とモチの”マストアイテム”

女優・大塚寧々さんが、日々の暮らしの中で感じたことを気ままにゆるっと綴る連載エッセイ「ネネノクラシ」。

大塚寧々
大塚寧々さんの秋ファッションとは?(Ph/LUCKMAN)
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第10回は、「秋のファッション」について。

* * *
大好きな秋がやってきた。空気がひんやりしてきて肌に心地いい。

子供の頃から秋が大好きだ。紅葉し始める葉の色や、道路に落ちている銀杏の匂い、キンモクセイの香りを感じると秋だなあ~と思う。そして夜の虫の透きとおったきれいな鳴き声にも秋の気配を感じる。

銀杏が道に落ちていて困るのは、モチ(トイプードル・女の子)の散歩をしているとき。銀杏に触れると手足がかぶれてしまうので、抱き上げる回数が増えてしまう。これがちょっと大変(笑)。年齢のせいなのか、時々腰がちょっと痛くなり、つい「よいしょ!」と言ってしまう。言うのをやめようと思っているのに、抱き上げるたびに「よいしょ!」と。最近はもう自分で諦めモードだ。

スニーカーは紐を結ばなくていいタイプが好き!?

秋になると、いつも悩むのが靴だ。

夏の間は、ずっと素足にサンダルで楽なのだが、さすがに素足もちょっと寒い。ショートブーツも少しまだ早い感じもする。そんな時に助かるのが、スニーカーだ。

愛用のゴールデングースのスニーカー(撮影/大塚寧々)
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私のお気に入りは、ゴールデングースのスニーカー。もう大好きで何足か持っている。そして自分の足のジャストサイズよりひとつ大きめを選んでいる。

なぜかというと、だんだん寒くなってくるにつれ、靴下もどんどん分厚いものになっていくので、少し大きいくらいのスニーカーがちょうどよくなるのだ。

そして、ゴールデングースの大好きなところは…、

紐を結ばなくていいから! どれだけずぼらなのかと自分で突っ込みたくなるが、私が愛用しているのは紐を結ばなくてもいいタイプ。楽なものは、楽である。

とくにモチの散歩から帰って来たとき、モチの足を洗うのに、玄関でモチを抱いたままサッと脱げるので、とても助かる。

そういえば、私は子供の時、靴の紐を結ぶのが苦手だったなあ~。よくほどけていた。仕方ないので、ちょうちょ結びをしたあと、もう一回結んでいた。学生の頃、フィギュアスケート部だったのだが、そのときもシューズの紐がほどけると危ないので、ちょうちょ結びをしたあと、もう一回結んでいた。そんな私だから、紐を結ばなくていいタイプのスニーカーは本当に重宝している。

そして秋になると大判のストールが必需品になる。肩からかけるだけで、安心する。少し肌寒いときも大判のストールがあれば暖かくて最高だ。

モチの散歩から帰ってきて、ソファーの上にちょっと置いたりすると、モチにすぐ取られてしまうのだが…ストールの上で至福の表情で気持ちよさそうに眠っているモチをみると可愛くてよしよしと思ってしまう。今では私のストールを大きなクッションの上にのせて夜もスヤスヤ、時々いびきかきながら眠っている。

モチにとっても、ストールは秋のマストアイテムなのかも。

◆文・大塚寧々(おおつか・ねね)

1968年6月14日生まれ。東京都出身。日本大学藝術学部写真学科卒業。『HERO』、『Dr.コトー診療所』、『おっさんずラブ』など数々の話題作に出演。2002年、映画『笑う蛙』などで第24回ヨコハマ映画祭助演女優賞、第57回毎日映画コンクール主演女優賞受賞。写真、陶芸、書道などにも造詣が深い。夫は俳優の田辺誠一。一児の母。

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