
1月10日は「成人の日」でしたが、天皇家ではひと足先に昨年12月、20歳となられた愛子さまの成年を祝賀する行事が行われました。そして今年の元日には、成年皇族として初の公務となる新年祝賀の儀に臨まれました。今後も愛子さまのご公務姿から目が離せません。そこで、今回は、愛子さまが皇后雅子さまとともに見せられてきた印象的な母娘ファッションに注目してみましょう。
母娘最初の“おそろい”コーデ
“人を愛し、人からも愛される人に…”と願われ、命名された愛子さまのご誕生の時。

雅子さまは、生後7日の愛子さまを抱き、宮内庁病院からご退院。純白のおくるみに包まれた愛子さまと、同じ純白ジャケットスタイルという、最初のおそろいコーデが素敵でした。雅子さまは母となって初めての会見で「本当に生まれてきてありがとうという気持ちでいっぱいになりました」と涙を浮かべられました。
水色と白のさわやかファッションで初めての海外
2006年、雅子さまのご体調を心配したオランダのベアトリクス女王(当時)の招待で、静養のため、ご一家でオランダをご訪問。




愛子さまにとっては、これが初めての海外でした。このとき、愛子さまはさわやかなアイスブルーのお洋服、雅子さまはオールホワイトのセットアップコーデを見せられました。お2人ともさわやかでスタイリッシュなお姿が印象的でした。ご一家は2週間、オランダ王室のヘット・アウデ・ロー城に滞在され、乗馬、サイクリングなどをして過ごされました。
入学式のフォーマルファッション
2008年4月、愛子さまが学習院初等科の入学式に出席された際には、「入学式」の看板前でスリーショットでカメラの前に立たれました。



赤いリボンがついた制服がお似合いの愛子さまは、やや緊張した面持ち。その手をぎゅっと握っていた雅子さまは、顔映えのいいキリッとした白のスーツをお召しになり、黒のハンドバッグとパンプスを合わせられていました。耳に輝くパールのイヤリングと手元のパールのリングがアクセントに。この日はあいにくの雨模様でしたが、“門出ファッション”はすっきりと晴れやかでした。
ワインカラーとピンクの同系色コーデ
皇太子時代から毎夏恒例になっていた須崎御用邸でのご静養ファッションは、雅子さま、愛子さまともに同系色を取り入れたお召し物でした。





2019年8月、雅子さまはよくお召しになる色であるワインカラーのジャケットをチョイス。袖の折り返しがチェックになっているおしゃれなデザインで、合わせたバッグはハワイ調のキルトが施されたもの。こだわりを感じさせる装いでした。愛子さまはレース地がかわいらしいピンクの丸襟ブラウスとスカートのセットアップでした。
キュートなパステルカラーコーデとモノトーンコーデが対照的
2020年1月、天皇陛下が23歳からの2年間、英・オックスフォード大学留学中にご覧になったミュージカルの実写化映画『CATS』をご一家で鑑賞されました。


愛子さまは黄色のティアードワンピースに白のクロップド丈のジャケットをお召しに。雅子さまは、カシュクールの黒のジャケットがポイントのセットアップに、パールのアクセサリーというリッチな雰囲気のコーディネートでした。天皇陛下はグレーの落ち着いたスーツ姿。ダークカラーのお召し物のご両親に挟まれ、愛子さまのパステルカラーファッションが引き立って見えました。
天皇陛下は鑑賞後、「本当に素晴らしかった」と述べられており、ご一家で映画鑑賞を楽しまれたようでした。
成年皇族になられローブ・デコルテ姿をご披露
愛子さまは、昨年12月に20歳を迎えて成年皇族になり、祝賀行事に臨まれました。



ロングドレスの「ローブ・デコルテ」に、勲章とティアラを身に着けて報道陣の前にお出ましに。愛子さまが着用しているティアラは天皇陛下の妹で、愛子さまの叔母にあたる黒田清子さんから借りられたもの。新型コロナウイルスの感染拡大による国民生活への影響を考慮され、新調しなかったといいます。
初めてのご公務もローブ・デコルテで
元日に行われた「新年祝賀の儀」では、愛子さまもローブ・デコルテに勲章姿をご披露。この日が、初めてのご公務となりました。


ティアラはないものの、成年行事と同じく、上質なシルクで仕立てられたホワイトのローブ・デコルテ姿は初々しく、麗しいお姿でした。
母娘で同じアイボリーのお召しものを
午後には、天皇皇后両陛下とともに上皇上皇后両陛下のお住まいの仙洞仮御所を訪問されました。


儀式を終えられホッとされたのか、両陛下の間に座られた愛子さまはリラックスされたような、やわらかい表情に。
雅子さまと愛子さまは、新年祝賀の儀のお召しものから着替えられ、わずかに色合いの違う同じアイボリーのお召しものに。愛子さまの帽子にはコサージュのような薄いピンクのフラワーモチーフがついていて、可憐な雰囲気でした。