コロナ禍での外出自粛やマスク生活により、口紅を使わなくなったり、メイクが目元だけになったりと、化粧品の使い方が変わった人も多いのではないでしょうか。これを機にメイク代を節約したいという方に向けて、節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに、お得なコスメについて教えてもらいました。
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プロも愛用するお得コスメの代表格
お得コスメとして昔から人気なのが、画材店で販売しているデッサン用鉛筆の「エボニーペンシル」です。これは、フェイシャルセラピストのかづきれいこさんやプロのヘアメイクさんも眉用ペンシルとして愛用しているというお墨付きアイテム。
1本143円(税込)と安価なうえに、芯が硬めで折れにくく、毎日のように使っても1年以上使用できるというコスパの良さもポイントです。
日本のプチプラコスメは良品
日本のメーカーはそもそも品質が高いので、プチプラでもクオリティが高いものが多いです。
ドラックストアで買えるプチプラコスメの定番
「CANMAKE」や「セザンヌ」を展開するIDAグループは、1918年に創業100周年を超える老舗。パッケージにお金をかけないことで、品質を落とさずにコスパの良い商品を提供しているといいます。
無香料・無着色にこだわる基礎化粧品を開発し続けている「ちふれ」や、カネボウ化粧品のブランドラインの1つである「KATE」など、ドラッグストアで買える化粧品も良質なものが多いです。
100均コスメもあなどれない
最近は「ダイソー」、「Can☆Do」、「Seria」など、100円均一もコスメブランドを展開し、注目を集めています。
BBクリームやアイブロウペンシル、リップなどの定番のものから、カラーマスカラなどのトレンドものまで揃っています。アイシャドーなどのカラーアイテムはパレットタイプもあり、カラーバリエーションも豊富なのもうれしいですよね。冒険してみたいカラーのアイテムなどは、100均コスメで一度試してみる、という手もあります。
プチプラコスメは使い分けもおすすめ
実は私もアイブロウは「エボニー」、アイシャドウやマスカラは、100円ショップなどのプチプラの化粧品を使っています。すべてをプチプラにするのではなく、基礎化粧品やベースメイクはお気に入りのブランドを、ポイントメイクはプチプラコスメですませるというように、使い分けるのもいいでしょう。
美容液の代わりに薬用クリーム
基礎化粧品の中でも、値が張る美容液。でも、使わなければ心配…という気持ちもありますよね。私は、メディカルクリームで代用しています。
イチオシは近江兄弟社の「メディカルクリームG」
最近気に入って使っているのは近江兄弟社の「メディカルクリームG」です。ドラッグストアでは500円前後で購入できてコスパは抜群。公式サイトには「手ごわい肌荒れに」とありますが、私はボディクリーム代わりに乾燥が気になるところに塗っています。
また、顔にも使えるとパッケージに書いてありますが、これを寝る前に顔に塗ると、起きたときにすごく潤っていますよ。保湿効果が高いので、シートパックや高級な美容液がいらなくなりました。
自身の肌に合うものを選んで
「メディカルクリームG」のほかに、保湿効果と肌への優しさを両立できるのが子供にも使える「ワセリン」。また、「オロナイン」はニキビなどの肌荒れに効果的ということから「オロナイン」を愛用しているという声も聞きます。
ただし、プチプラコスメやクリームなどは直接肌に付けるものなので、自身の肌に合うかどうかをきちんと見極めて、自分に合うものを使うようにしてくださいね。
◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん
節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/
構成/吉田可奈