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結局、洗濯機は縦型とドラム式どっちがいいの? メリット&デメリットとおすすめ最新2台を専門家が解説

観葉植物とタオルを置いたチェストの間に洗濯機がある部屋
洗濯乾燥機を新調するときに悩むのが「縦型」か「ドラム式」か(写真はパナソニック『ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129AL/R』)
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新年度を前に、洗濯乾燥機を新調する人もいるでしょう。また、花粉症対策に、外干しが不要になる乾燥機能つきのタイプを探している人もいるかもしれません。新調するとき、最初に迷いがちなのが、「縦型」か「ドラム式」かということ。よく言われるこのテーマ、結局、どっちがいいのでしょうか? その違いとは? 家電ライターの田中真紀子さんに教えてもらいました。

縦型は泥汚れなどの洗浄が得意で、ドラム式は衣類を守りふんわり乾燥

「縦型とドラム式の大きな違いは、洗い方です。縦型は、大量の水を回転させ、洗濯物同士を擦り合わせて“もみ洗い”するため、泥汚れなどに強いとされています。また水がかくはんされるため洗剤が泡立ちやすく、大量の水でじゃぶじゃぶ洗ってすすぐので、洗剤残りやニオイ、汚れ移りも少ないのがメリットです。

ただし、もみ洗いするため生地が傷みやすく、水を大量に使うことがデメリットになることも。また洗濯槽の形状的に、乾燥が得意ではありません。ドラム式のようにフワッと乾燥できず、遠心力でシワになりやすい機種も。そもそも乾燥方式に『ヒーター式』を採用しており、これはドライヤーで温風を与えるようなものなので電気代も高くなります。基本的には洗濯物は干して乾かすけれど、万一のときに乾燥機能も欲しい、という人におすすめです」(田中さん・以下同)

一方、ドラム式のメリット・デメリットは――。

「ドラム式は、真横または斜め向きに設置したドラムを回転させ、洗濯物を上から下に叩き落とす“叩き洗い”をしています。少量の水で洗うため節水効果が高く、縦型のように生地が傷んだり、絡まったりすることが少ないのがメリット。またドラム式は、洗濯物を回転させながらフワッと乾かすことができます。

乾燥方式も多くが『ヒートポンプ式』と呼ばれる効率良い方式を採用しているため、乾燥時の電気代が抑えられます。デメリットは少量の水で洗うため、洗剤残りや、ニオイ、汚れ移りが気になることがある点です」

大容量を選び、購入前に設置見積もりをすると安心

ただし近年では、縦型とドラム式、両者の洗浄能力や節水性の差はさまざまな進化によって縮まりつつあると言います。

「とはいえ、毎回乾燥まで行いたいなら、やはりドラム式を、運動部のお子さんがいるなど、泥汚れが多いなら縦型をおすすめしたいです。

なお、洗濯・脱水容量の目安ですが、かつては家族の人数に合わせ、『1.5 kg×家族人数+α』が目安とされてきましたが、家庭によってライフスタイルは異なりますよね。数日分をまとめ洗いする、シーツや毛布など大物も洗いたいなら、やはり大容量を選んだほうが安心です」

もちろん、購入時は洗濯乾燥機が洗濯機置き場にはいるかも要チェック。サイズや蛇口の高さが合わず、搬入できなかったというケースもあるからです。購入前に、業者に設置見積もりを依頼するなどしてプロに見てもらうと確実です。

さて、田中さんが選んだ縦型とドラム式、それぞれの代表例は下記の通り。どちらも、縦型、ドラム式にありがちな弱点をカバーしている点に注目です。