健康・医療

モンブランが太る理由とは?太りにくい食べ方&おすすめケーキも紹介!

秋スイーツの代表格と言えば、旬の栗をぜいたくに使った「モンブラン」を思い浮かべる人も多いはず。ところが、「モンブラン」はスイーツの中でも太りやすいケーキなのだという。その理由と食べ方のコツを専門家に聞いた。

太る主な理由はマロンクリーム

モンブランケーキが2個ならんでいる
写真/アフロ
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「モンブランの象徴でもあるマロンクリーム。甘くて幸せな気持ちになりますが、糖質と脂質をミックスした最も太りやすいクリームの1つです」とは管理栄養士の菊池真由子さん。

「マロンクリームには、砂糖のほか、バターがふんだんに練り込まれています。これは栗のペーストを滑らかに舌触りよくするためです。さらに、栗の甘煮や生クリームもたっぷり使われている。バター&砂糖のタッグは最強の“デブの素”なんですよ」(菊池さん・以下同)

菊池さんによれば、食べすぎると太る栄養素やその組み合わせは、1位が脂肪+糖質、2位が脂肪、3位が糖質だという。

「モンブランのバターと砂糖のクリームは1位の脂肪と糖質の組み合わせです。ちなみに、モンブラン1個あたりのカロリーは1日の1食分に相当する511kcal(カロリー数は『携帯版ダイエットのためのカロリーガイド選ぶならどっち』『毎日の食事のカロリーガイド改訂版』より・以下同)。食べても太らないと言われている1日のおやつカロリーは200kcalですから、2.5日分超ということになります」

でも、スイーツなんだからどんなケーキもカロリー高めなのでは?

ダイエット中はパウンドケーキがおすすめNo.1

パウンドケーキが皿にのっている
写真/ゲッティイメージズ
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「ケーキの中でもローカロリーなのが、バウムクーヘン252kcal、ロールケーキ232kcal、パウンドケーキ(プレーン)182kcal。いずれもモンブランのカロリーの半分以下。特に、パウンドケーキは1日200kcalのボーダーラインをクリアしています。プレーンがベストですが、生地にフルーツが練り込んであるタイプなら比較的カロリー低めです。一方、パウンドケーキでもレーズンなどドライフルーツがぎっしりはいったタイプは、糖分が多すぎるのでNG。また、バウムクーヘンとロールケーキもダイエット中でも許容範囲と言えるので、スイーツを毎日食べたい人にはおすすめです」

3種ともコンビニでも人気のスイーツ。コンビニならカロリーも表示されているので選びやすい。毎日のデザートが欠かせない人には重宝しそうだ。

噛み応えのある甘栗は毎日食べてもOK!

甘栗と甘栗をむいたものと殻がならんで置かれている
写真/アフロ
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そうは言ってもダイエット中でも、モンブランが食べたい人に菊池さんはこうアドバイスする。

「例えば、”おやつカロリー”2.5日分に相当するモンブランを食べたら、翌日と翌々日はスイーツを控える。1日200kcalの壁さえ超えなければ太る心配ありません」

モンブランは高カロリーだが、栗には糖質を分解する成分も含まれている。

「栗は糖質の多い食材ですが、糖質を燃焼する効果のあるビタミンB1も豊富に含まれています。ですから、ケーキではありませんが旬の栗を楽しみたいのであれば、甘栗の大粒3個、小粒5個程度なら毎日食べてもOK。ただし、ビタミンB1がはいっているとはいえ、主成分は糖質ですから食べすぎは禁物です」

甘い味にはリラックス効果や、集中力UP、疲労回復などのメリットもある。食べすぎに注意しながら上手に楽しみたいところだ。

◆教えてくれたのは:管理栄養士・菊池真由子さん

菊池先生の笑顔の顔写真
管理栄養士・菊池真由子さん
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管理栄養士。健康運動指導士。NR・サプリメントアドバイザー。日本オンラインカウンセリング協会認定上級オンラインカウンセラー。大阪大学健康体育部(現・保健センター)、阪神タイガース、国立循環器病センター集団検診部(現・予防検診部)を経て、厚生労働省認定健康増進施設などで栄養アドバイザーを務める。ダイエットや生活習慣病の予防対策など、のべ1万人の栄養指導に携わる。その活動の集大成として刊行した、『食べても食べても太らない法』(三笠書房)が10万部超え、『図解 食べても食べても太らない法』(三笠書房)が17万部超えのベストセラーに。また、『食べれば食べるほど若くなる法』(三笠書房)が7万部を超え、8月に最新作『図解 食べれば食べるほど若くなる法』(三笠書房)が発刊。

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