今使っている全自動洗濯機の汚れ落ちは、どのくらいでしょうか。マメに洗っていても黄ばみ、黒ずみが出てしまう…など洗浄力に不満がある人は、最新型を使うと優れた洗浄力に驚くかもしれません。果たして、今の洗濯機の実力とは?
プラスアルファの機能を搭載した製品が増加
家電ライターの田中真紀子さんが話します。
「大前提として、シンプルに洗浄力を求めるなら、ドラム式より縦型の洗濯機の方が有利です。大量の水の中で泳がせるように洗濯物をかき混ぜることで、洗濯物同士が擦れて泥汚れも落としやすく、洗剤も泡立ちやすいから。特に日本の水は軟水のため、硬水より洗剤が泡立ちやすく、そのメリットを活かしやすいのです。
そのうえで近年は縦型もドラム式も、洗浄力を高めるためのプラスアルファの機能を搭載したものが増えていますし、洗剤自体の性能も高まっています」(田中さん・以下同)
温水、泡、つけ置き、予洗い・二度洗い
プラスアルファの機能として挙げられるのは、「温水」、「泡」、「付けおき」、「予洗い・二度洗い」などです。
「まず、洗濯時に温水を使うと、繊維の皮脂汚れが落としやすくなるうえ、洗剤は約30~40℃で洗浄力を高める酵素の働きが活性化します。さらに除菌のために、より高温にもできる製品もあります。
次に、泡。洗剤には、界面活性剤と呼ばれる成分が含まれており、本来混ざりにくい水と油が混ざりやすくなります。この洗剤を泡にすることで表面積が増え、汚れを包んで浮きやすくしてくれます。それでも落ちにくい頑固な汚れは、洗剤液に浸けておくことで、繊維の奥の汚れを浮かせ、落としやすくしてくれます。
また、ほかの洗濯物と一緒に洗濯機で洗う前に、予洗いで頑固な汚れを落としたり、おおかたの泥汚れを落として、ほかの洗濯物に汚れが移るのを防ぐ機能を搭載している製品もあります」
このほかにも、メーカー独自の機能によって洗浄力を高めている製品はありますが、上記の要素が特長的な洗濯機を2つ、選んでもらいました。