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コロナ禍で渦巻く「怒り」、その矛先を向けられたときの鉄則は「逃げるが勝ち」

怒りの矛先を向けられたら逃げるが勝ち?

他方、立場が変わり、もし自分自身が怒りのターゲットになってしまったら? 自分がSNSで不意にもらした一言や画像に対し、ネガティブなコメントが相次いでしまったら――。

安藤さんは、「対抗せずに、逃げるが勝ち」だと断言します。ここでいう「逃げる」とは、見ない、聞かない、意見しない、かわす、お茶を濁す、関わらないことです。

アメリカでは「その場から立ち去る」が推奨

「アメリカにおけるアンガーマネジメントの考え方は、その場にいて何かトラブルになりそうなら、一目散にその場から立ち去ろう、というものです。それが怒りによるトラブルを避けるのに最善だから。

海外ではまさに「逃げるは恥だが役に立つ」が推奨されている(Ph/PhotoAC)
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分かりやすい例で言えば、高速道路であおり運転に遭遇した場合で、加害者、被害者ともにその場からはまず離れること、相手が見えなくなる場所へ移動することが推奨されています。ハンガリーに、『逃げるは恥だが役に立つ』ということわざがありますが、まさにその通りです」

自分が怒りっぽいなら、「○○であるべき」の思い込みを減らすこと。相手から怒りの矛先を向けられたら闘わずに逃げること。このように、自他の怒りの感情にうまく対処できれば、より平穏な生活を送ることができるのではないでしょうか。

◆教えてくれたのは:アンガーマネジメントコンサルタント・安藤俊介さん

アンガーマネジメントコンサルタント・安藤俊介さん
アンガーマネジメントコンサルタント・安藤俊介さん
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一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事。怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング「アンガーマネジメント」の日本の第一人者。アンガーマネジメントの理論、技術をアメリカから導入し、日本の考え方、慣習、文化に合うようにローカライズする。教育現場から企業まで幅広く講演、企業研修、セミナー、コーチングなどを行っている。近著に、『なぜ日本人は怒りやすくなったのか?』(秀和システム)がある。https://twitter.com/andoshunsuke

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