春は新生活にあわせて引越しをする家族がいる家庭もあるでしょう。引越しは何かと費用がかさみますが、できれば安く済ませたいものですよね。そこで、お金のプロフェッショナルである節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに引越しで削減できる費用について教えてもらいました。
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3月から4月は繁忙期で料金が高め
全日本トラック協会は例年3月から4月の混雑を予想しています。この時期は新生活に向けて引越しする人が多いため、引越し料金も高く設定されています。
引越しのタイミングは料金面では6月がベスト
3月から4月の繁忙期を過ぎても、ゴールデンウィークくらいまでは比較的混雑気味。梅雨の時期で、引越しを避ける傾向がある6月頃になると混雑状況は落ち着いてきます。当然、料金もリーズナブルになってきます。もし可能であれば、引越しのタイミングをずらすことも検討してみてはいかがでしょうか。
「赤帽」を賢く使おう
とはいえ、引越し日を変えられない場合もあると思います。もっとも安く引越しを行う方法は、引越し業者に頼らず自力で行うことです。だからといって、大きな家具や大量の荷物を自力で運ぶのは簡単ではありませんよね。業者の中で金額を抑えることができるのは「赤帽」です。
赤帽は軽貨物運送業を営む個人事業主で組織される協同組合のことで、軽貨物自動車での運送になりますので、運送できる荷物量に制限があります。また1台につきドライバーが1人なので、荷物の積み込みなどを手伝う必要も。引越しプランなどが用意されている場合もあるのでチェックして、条件に合ったサービスを見つけてみましょう。
赤帽と似たようなサービスとして、企業が運営している運送マッチングサービス「ハコベル カーゴ」などもあるので、賢く利用しましょう。
ただしこれらのサービスは、あくまでも荷物を運ぶ手段として考えましょう。引越しのときの養生や荷物の室内配置、大型家具家電の対応などができないため、これらの引越し作業をやってもらいたい場合は、引越し業者にお願いしましょう。
必ず何社か見積もりをして比較を!
一般的な引越し業者を利用する際は、業者のサービスの内容の違いを知るためにも複数で見積もりを取ることでお得に引越しができます。
見積もりでダンボールの有無など細かな違いもチェック
私もこれまでにさまざまな業者で引越しをしてきましたが、業者によってダンボールなどの資材の料金も変わってきます。何枚までは無料でそれ以上は有料ということもあるので、しっかりチェックしましょう。
引越し料金を節約する小ワザ
ダンボールが有料の業者もありますが、中には中古のダンボールなら無料という業者も。中古に抵抗がある場合も、例えば靴や外で使うものを入れる用など、家の中に持ち込まないものに使うなど、工夫をして取り入れれば節約になります。
意外と見落としがちなのが植木
また意外と見逃しがちなのが、植木の有無です。植木は上に積み上げることができずスペースを多く使うため、引越し料金に大きく影響します。見積もりの際は植木の数も忘れずに業者に伝えてくださいね。また、引越しの距離によっては植木だけ自分で運ぶというのも1つの方法ですし、引越しを機に手放すことを検討してもいいかもしれません。