定番メニューでありながら、しばらく食べてないとふと食べたくなるオムライス。ふわふわとろとろの卵に憧れるけれど、家で再現するのは難しいもの…。そこで、おいしい“ふわとろオムライス”の作り方を、「オムライスのプロ」に直撃! オムライスに向いている卵の選び方や、卵液の作り方をレクチャーしていただきます。
「オムライスのプロ」とは?
「オムライスのプロ」は、愛知県岡崎市にある人気オムライス店「とろ~り卵のオムライス さん太」の2代目シェフのこと。2020年6月から、オムライス作りの楽しさ、奥深さを知ってもらいたいと始めたTikTokがバズり、フォロワー数290万人超(2022年4月時点)、再生回数はトータルで3億回超(2021年12月時点)と人気を集めている存在です。
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2月に発売された著書『世界一おいしい バズる!オムライスレシピ』(KADOKAWA)では、見た目も味も「世界一」なプロ級オムライスの作り方を紹介しています。掲載されている35種類以上のオムライスはまさに「バズる!」絶品ばかり。
卵の選び方についての疑問
まずは、オムライスを作る上でカギとなる卵の選び方についてQ&A形式で教えてもらいました。
Q.おすすめの卵のサイズは?
A.「スーパーなどで売られている卵には、S・M・Lのサイズがありますが、おすすめはL。実は、どのサイズでも卵黄の大きさは変わらず、卵白の大きさによって、S・M・Lと変わるからです。卵白が多いほうが、とろとろふわふわになるので、ぜひLを使ってください」(オムライスのプロ・以下同)
Q.鮮度は関係ありますか?
A.「オムライスの出来に鮮度は関係ありませんが、ぜひ新鮮な卵を使ってください。オムライスは加熱をするとはいえ、中が半熟状態なので、できるだけ新しいものを使った方がいいのです」
Q.色は関係ありますか?
A.「白い殻の卵、茶色い殻の卵の違いは、鶏の品種の違いによるもので、優劣があるわけではありません。また、黄身も鮮やかな黄色から薄い黄色、オレンジがかったものまでいろいろありますが、これも飼料の違いによるものです」
Q.有精卵と無精卵はどちらを選べばいいですか?
A.「有精卵は雄鶏と雌鶏を平飼いや放し飼いで飼っているので、こだわりのある卵が多く値段も高めですが、どちらも栄養価に違いが出ることはありませんので、好みで選んでいただいてOKです。スーパーに出回っている卵は、ほとんどが無精卵です」
Q.鶏の卵以外でも オムライスは作れますか?
「うずらの卵、アヒルの卵、ダチョウの卵など、さまざまな卵があります。うずらの卵で作ったときは、たくさんの数が必要でしたが、おいしくできました。ちなみに、卵アレルギーのかたは、長芋のすりおろしにターメリックで色付けしてオムライスを作ったりしているようです」
Q.値段の高い卵だと、オムライスの味は変わりますか?
「卵の値段は、鶏の飼育環境や、飼料などによって変わってきます。値段が違えば味も変わりますが、おいしいかどうかは好みになります」