家事・ライフ

生前整理は終活ではなく「前向きに生きるきっかけ」整理収納のプロが教える心構え

ライフプランのイメージ写真
明るいセカンドライフのために生前生理を(Ph/PhotoAC)
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大切な家族や子供のことを思って生前整理をしようと考えるものの、たくさんの物を片付けるのは、根気がいることです。「生前整理」という言葉を最初に使ったという古堅純子さんは「一気に捨てなくてもいいんです、それでも生前整理はできます」と話します。そこで、幸せ住空間セラピスト・家事効率化支援アドバイザーの古堅さんから、生前整理の心構えを教えてもらいました。

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生前整理は夢と希望を持ってするべき

これまで生前整理をしたいとお話されるお客さまのお宅に何度もうかがいました。その中で、思い出が詰まった物と悲しそうにお別れする姿をたくさん見てきたんです。

長年の思い出が詰まった物を捨てるのって、しんどいことですよね。そこで、生前整理は、ただ捨てるのではなく、これからの暮らしのための夢や希望を持った整理と考えていただきたいのです。

生前整理は前向きに生きるためのきっかけ

人生が終わるときのことを考え、「こんな状態で家族に後を任せるのは申し訳ない、もっと物を減らさなきゃ」と、つらい思いをして片付けをしているかたが多く見受けられます。

真っ白なノートとドライフラワー
あなたが片付けの先に望む人生は?(Ph/PhotoAC)
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自分がいなくなったあとを見越して片付けをするのはもちろんいいことです。けれど、片付けること自体を目的にするのではなく、その先に何を望むか設定することが大切だと感じます。やりたいことがもっとできるように片付けをしましょう、というのが私の生前整理の考え方です。

目的を「明るいセカンドライフ」にシフトする

つまり、物をただ減らすことを目的とした生前整理ではなく、今の生活をよりよくするという気持ちや、老後の過ごしやすい環境づくり、満喫しやすいシニアライフのためといった夢や希望を持って片付けに取り組むことがいいのではないかと思います。そういった前向きな気持ちで物を整理するほうが、生き方もポジティブになります。

生前整理に持つべき明るい目的とは?

物を大事にするべきだと教えられて育ってきた50代以降は、捨てることに特に抵抗があるはず。だからこそ、目標をもって物や部屋を整えるという考え方にシフトすることで、生前整理の第一歩を踏み出しやすくなりますよ。

個室を持って自分らしく生きる準備を

今後の人生を前向きに生きていただくためには、家事や仕事で忙しくてできなかった趣味に没頭したい、個室を持ってこんなことをしたいなどのビジョンをもつのがいいでしょう。なかでも子育ての中心にいた女性は、子供やパートナーの生活を優先して過ごし、自分のスペースがないままの人も多いです。そんな人こそ、セカンドライフに自分専用のスペースを作って、そこで趣味の時間を楽しんでいただくことをおすすめしています。

シックな部屋
セカンドライフの充実のために自分の部屋を作ってみるのも◎(Ph/PhotoAC)
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部屋数のある家なのに、夫婦で同じ部屋で寝ているというご家庭をよく見かけます。ずっと何十年も暮らしてきた状態のままだと、そこを変えようという考えが持ちづらいようなんです。

まず個室を持つことで、自身の趣味の時間が増えたり、これまで我慢していた好きなことなど、本当はやりたかったことが見えてきたりすることがあります。この部屋を自分の部屋にしたい、こう使いたい、といった思いによって心も体も動くんです。

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