いくら顔立ちが美しくても、装いが素敵でも、外股で歩いていたり、膝を開いて座っていたりすると、印象は一気に下がります。そこで、品よく見える立ちふるまいについてマナースクールの代表を務める諏内えみさんに教えてもらいました。62万部を突破した諏内さんのベストセラーシリーズ最新刊『もっと!「育ちがいい人」だけが知っていること 』(ダイヤモンド社)に掲載されているテクニックを学びましょう。
クロスの法則を身につけて、美人度アップ!
ふと髪を耳にかけただけなのに、物を取っただけなのに、見とれしまうような美しさが漂う女性を見たことはありませんか? その人は、「クロスの法則」を使っていたのかもしれません。
「テーブルにある携帯を取り上げる際、右側にあれば右手で、近い方の手で取りがちですが、あえて遠い方の手で取るようにしてみてください。腕を体の前でクロスさせると、腕と体の隙間がなくなり、女性特有の曲線が描かれ、ハッとするほどエレガントに映ります。髪を耳にかけるときなども実践してみてください」(諏内さん・以下同)
ネガティブな印象を与えない頬杖のつき方
頬杖はマナー的にはNGですが、場所や同席する人との関係性によっては素敵に見える場合もあるそうです。そのエレガントに映る頬杖を教えてもらいました。
「手のひらを上にして頬とあごを支える頬杖は、『疲れている』『つまらない』『飽きた』『だらしない』などネガティブな印象を与えてしまいます。でも手のひらを下に向け、指の第二関節あたりにあごを軽く触れさせるようにするだけで、エレガントにもかわいらしくも見えます」
エレガントなバッグの持ち方でスタイルアップ、洗練された印象に!
バッグの持ち方ひとつでもちょっと手の位置を変えるだけで、洗練された印象や、スタイルアップが叶う場合もあるそうです。
「ショルダーバッグを持つとき、肩に近い位置でぎゅっと握りしめて持っていませんか? これは見た目にも窮屈です。その手をストラップの下のほうにずらすだけで、見違えるほどスマートに見えます。握りしめるのではなく、手をふんわり添えるようにするとさらに指先までエレガントに。バッグは前下がりに持つとスタイルアップに映ります。
ハンドバッグも、バッグの内側から外側に手を通して持つ“おばさん持ち”になっていませんか? 洗練された印象を与えたいなら、腕の通し方を逆にしましょう。ハンドルの外側から内側に手を通すと体もすっきり見えますよ」
◆教えてくれたのは:マナースクール ライビウム代表・諏内えみさん
皇室を始めとするVIPのアテンダント指導、企業トップのトレーニングなどを経て、「マナースクール ライビウム」を設立。近年は「食べ方」「話し方」「気遣い」など、マナー以前の「育ち」や「品」を上げる独自の指導で、“結果を出すスクール”として人気。映画・ドラマでの女優のエレガント所作指導、男優のスマート所作指導身のほか、自身もテレビ・ラジオなどで活躍。著書は『「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社)など多数。https://www.livium.co.jp/profile/