姿勢が整っているとより若々しく、美しく見えるというのは周知の事実。でもついつい気を抜いてしまうのが座るときです。そこで、62万部を突破したベストセラーシリーズの最新刊『もっと! 「育ちがいい人」だけが知っていること 』(ダイヤモンド社)の著者で、マナースクールの代表を務める諏内えみさんに、美人に映るエレガントな座り方について教えてもらいました。
“レディは膝を離さない”を習慣づけて
スクールではもちろん、講習や研修でも、常に諏内さんが伝え続けているのが「レディは膝を離さない」という言葉だそうです。
「両膝が微妙に離れている女性は非常に多く、驚くほど大きく離れてしまっている女性も少なくありません。これはただの癖です。『ちょっとでも離れたら落ち着かない』と思えるまで癖づけていきましょう。ただし、膝がついていればOKということではありません。膝はついているのに、その下の両脚が左右に離れてしまっている方も。この座り方も若々しいを通り越して、幼い印象になり、大人の優雅さやエレガンスには程遠くなります」(諏内さん・以下同)
きれいな脚組みのポイントは脚の流し方
脚を組むのはオフィシャルな場やかしこまったシーンではNGですが、OKな場面ではかっこよく組みたいですよね。
「カフェやバーなどでスマートに脚を組んでいる女性は格好よく素敵ですよね。ポイントは、脚を流す方向をそろえることと、右脚と左脚の間を空けないこと。何事も『スキマを作らない』ことが女性らしい所作の基本です」
床に座るときにエレガントに見せるには?
ホームパーティなどでカーペットや床、クッションなどに直に座る場面もあるでしょう。正座まではする必要がないし、体育座りや脚を前に投げ出すのはどうかというとき、両脚を横に流して座りませんか? これはどうなのでしょうか。
「この座り方が最適です。ただしこの際にも膝にご注意を。膝同士が離れれば離れるほどエレガントさに欠けていきます。できるだけ左右の膝は近づけ、脚を斜めに流しましょう。カジュアルな場面でこそ、あなたの品が試されていますよ」
◆教えてくれたのは:マナースクール ライビウム代表・諏内えみさん
皇室を始めとするVIPのアテンダント指導、企業トップのトレーニングなどを経て、「マナースクール ライビウム」を設立。近年は「食べ方」「話し方」「気遣い」など、マナー以前の「育ち」や「品」を上げる独自の指導で、“結果を出すスクール”として人気。映画・ドラマでの女優のエレガント所作指導、男優のスマート所作指導身のほか、自身もテレビ・ラジオなどで活躍。著書は『「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社)など多数。https://www.livium.co.jp/profile/