爪ケアには漢方薬もおすすめ
食事に気をつけていても、爪のトラブルが気になる場合は漢方薬をのむという選択肢もあります。
漢方では体を作る原料である血液が不足したり、巡りが悪くなると、酸素や栄養が体全体に行き渡らず、爪や肌にまでトラブルを引き起こすと考えられています。
漢方薬には、血液や水分の循環を改善して、栄養を体にいきわたらせたり、老廃物を体外に排出する作用があります。つまり、ただ症状を抑えるだけでなく、問題の根本にアプローチして改善を目指すので、繰り返し起こる不調を元から解決できます。
爪質改善におすすめの漢方薬2つ
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
当帰芍薬散は血行をよくし、全身に栄養素を届けるよう働きかける漢方薬です。余分な水分を取り除き、冷えを改善する作用もあります。
・四物湯(しもつとう)
四物湯は血(けつ)を補い、栄養素を届けるよう働きかける漢方薬です。爪や皮膚の不調のほか、婦人科系疾患にも用いられます。
漢方薬を始めるときの注意点
漢方薬は繰り返す不調に対して、根本からの改善が期待できる薬です。そのため、食事の工夫などでは不調が改善しなかった人でも、効果を感じる場合が多くあります。
ただし、漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。
◆教えてくれたのは:管理栄養士・小原水月さん
おはら・みづき。管理栄養士。ダイエット合宿所、特定保健検診の業務に携わりのべ600人以上の食事と生活習慣をサポート。自身が漢方薬を使用して体調回復した経験から、栄養学と漢方を合わせたサポートを得意とする。あんしん漢方(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/)などで執筆中。