ケース3|相手の名前を忘れた場合【2】
過去に会っている相手の名前を思い出せないと、なんとも気まずいものです。とはいえ、思い出せるかもしれないと話を合わせていると、ボロが出てかえって相手を傷つけるかもしれません。早めに名前を聞くしかないのですが…。
◆「すみません、お名前は?」→【品のいい言いかえ】「確か、半年ほど前にお会いしていたかと…お名前なんとおっしゃいましたっけ?」
「“あなたのことを全く覚えていない”となると、相手をガッカリさせてしまいます。“○○でお会いしましたよね”“△△さんとご一緒のときでしたね”など、ひとつでも記憶にあることを相手に伝えることが社交としては正解です」
ケース4|相手のことをまったく思い出せない
「ごぶさたしています」と親し気に声をかけられたのに、相手の情報を何ひとつ思い出せないと、どうしようかと困ってしまいますね。こんなときでも、一工夫で相手を不快にさせずにすみます。
◆「すみません、どなたさまでしょうか?」→【品のいい言いかえ】「お顔はハッキリ覚えているのですが、どちらでお会いしましたでしょうか?」
「まったく覚えていないことを悟られないようにするのは心づかいのひとつです」
◆教えてくれたのは:マナースクール ライビウム代表・諏内えみさん
結果を出すマナースクール 「ライビウム」、難関幼稚園や名門小学校の高合格率「親子・お受験作法教室」代表。オンラインレッスンから、レストランでのテーブルマナーや個別レッスンも受けられる講座「Class the SUNAI」が人気。「やんごとなき一族」を始めドラマや映画での女優のエレガント所作指導に定評がある。「世界一受けたい授業」「ホンマでっか!?TV」「王様のブランチ」などテレビでも活躍中。 “品のいい伝え方”がテーマの新刊『「ふつうの人」を「品のいい人」に変える 一流の言いかえ』(光文社) など著書多数。https://www.livium.co.jp/profile/
取材・文/小山内麗香