
年中食事制限をしているのに、お腹のぽっこりが解消できない。そんな悩みを抱えている人も多いのでは? SNS総フォロワー数125万人超えの骨格矯正ピラティストレーナーmiey(ミー)さんに、著書の『脚を動かすだけで下半身から即やせ! 股関節ムーブ』(学研プラス)から、下半身痩せを目指す「股関節ムーブ」について教えてもらいました。
股関節ムーブは下半身に効く、ストレッチと筋トレが同時にできるメソッド
mieyさんが提案する股関節ムーブとはいったいどんなメソッドなのでしょうか。
「股関節ムーブは、脚をゆらゆら6方向(本来動くはずの屈曲、伸展、外旋、内旋、外転、内転)に動かすことで、股関節を全方位から効率的に刺激するメソッドです。股関節の周りには、ボディラインの引き締めに重要な筋肉がたくさんあり、これらをストレッチでほぐしながら、同時に筋トレができるのもポイント。筋肉が活動しやすい状態になり、お腹や脚がみるみるすっきりします」(mieyさん・以下同)
股関節ムーブを効かせるためのポイント
股関節ムーブを行うために、まずは基本姿勢を覚えましょう。
軸足の親指に体重を乗せてお尻を締める

「軸足の親指と内くるぶしに体重をかけ、お尻を締めるのが基本姿勢。イスや壁につかまると体が安定します」
体幹はまっすぐキープ


「背骨や骨盤など、支点となるべき場所が動いてしまうと、股関節の可動域は縮小。体幹を真っすぐキープすることが、インナーマッスルを鍛えるのにも役立ちます」
まずは“股関節ほぐし”で筋肉のアンバランスを整える
いきなり股関節ムーブを行うと、股関節の詰まりや筋肉のつっぱり感を覚えることもあるそうです。まずは下記の6つの部位を整える「準備ほぐし」をすることが大切。
「この6つの部位の『準備ほぐし』は、関節のゆがみや筋肉のアンバランスを正してくれるので、これだけでも痩せ効果が期待できますよ」

・ 腸骨筋
・ 大腿筋膜張筋
・ 大腿四頭筋
・ 大腰筋
・ 大殿筋上部・内転筋群(仙骨関節)
・ ハムストリングス
準備ほぐしのひとつ「セルフひざ倒し」で股関節の詰まりを取る
まずは、筋肉のアンバランスを整える準備ほぐしをひとつ教えてくれました。
「股関節の動きを邪魔する外もものハリを改善。内旋、内転の動きをスムーズにします。目標は、左右各20秒キープ×2セットです」
セルフひざ倒しのやり方
まずは、両ひざを立てて座り、手を後ろにつきます。
【1】右ひざを倒して左足で押さえる

「右ひざを内側に倒し、左足を右ひざに乗せて押さえます。床につかなくてもOK。息を吐きながら行い、20秒キープしましょう」
【2】左ひざを倒して右足で押さえる

「左右の足を変え、同様に倒して20秒キープします。やりにくいと感じた側は、20秒ほど追加するのがおすすめ」
POINT:お尻を浮かせない
お尻が浮いていると、ほぐし効果ゼロ。お尻を床につけたまま倒せるギリギリでキープして。


◆教えてくれたのは:骨格矯正ピラティストレーナー・mieyさん

バニトレプロデューサー。韓国生まれ。2016年に第一子を出産。産後太りを解消しようとダイエットに励み、11kgの減量に成功。ピラティストレーナーの資格を取得後、ボディメイクの知識を深めるために解剖学を学び、筋肉や骨格の仕組みに沿ったメソッドを確立。初の著書『“がんばり筋”をほぐせばおなかも脚も細くなる!』(学研プラス)は6万部を超える大ヒットを記録。Instagram @miey_bodymake