桃の保存は常温が基本、直前に冷蔵庫に入れる理由
桃は追熟するフルーツです。なので、保存の仕方は熟度によってコントロールすることでよしおいしく食べられます。
かたい桃は常温保存が◎
まだ熟していない、かための桃を保存するときは、風通しのいい冷暗所で常温保存するのがおすすめです。未熟な桃を冷蔵庫に入れてしまうと、追熟せずに甘みものってこないからです。
かたい桃は、数日程度でやわらかくなります。軸周辺の果皮の部分が緑色からクリーム色に変わったあたりが、熟したサイン。さらに、軸周辺の内側をそっと押してみて、やわらかい感触になっていれば食べごろです。
冷蔵庫に入れるとき&箱買いしたときの保存法
冷蔵庫に入れっぱなしにすると甘みが感じづらくなるので、食べる2~3時間前に冷蔵庫で冷やすのがベスト。新聞紙にくるみ、さらにビニールに入れておくのがおすすめです。
また、桃はデリケートなので、常温保存でも冷蔵庫に入れるときもフルーツキャップはつけたままに。桃は触ると傷みやすいので、できるだけ直接触らように気をつけてください。
ちなみに、箱で購入したときは、湿度が高い状態で長く放置すると腐敗する原因になります。置いておくときは箱のふたを開け、湿気がこもらないようにしましょう。
◆教えてくれたのは:野菜ソムリエプロ・福島玲子さん
ふくしま・れいこ。野菜ソムリエプロのほか、アスリートフードマイスター2級、ジュニア食育マイスター、食の検定1級、ベジフルカッティングスペシャリスト、エコクッキングナビゲーターなど多数の資格を持ち、日本野菜ソムリエ協会創立 20 周年記念事業『野菜ソムリエ名鑑 vol.1』に掲載されている。現在は、“野菜や果物から健康に”との考えを大切に講演・セミナー講師、イベント・セミナー運営サポート、コラム、料理教室、レシピ開発や監修・ジュニアアスリートの栄養指導・など、多岐にわたって活動中。https://ryufrei.com/
構成/イワイユウ