Q:エアコンと併用して使うサーキュレーターはどの位置に置いておくと効率がいい?
A:エアコンの下あたりに置き、天井に向けて運転させましょう
併用することでエアコン効率が上がると言われているサーキュレーターは、どの位置に置いておくのがベスト? 田中さんの答えは、「エアコンの下」です。
「先述の通り、室内の空気は、天井に溜まった暖気を押し出し、床に溜まった冷気と入れ替えることで、循環します。その循環をサポートするのがサーキュレーター。基本はエアコンの下に置き、エアコンを背に天井に送風することで、空気が循環し、温度ムラを抑えられます。
三角形やカーブ状の変形部屋やロフト、吹き抜けの2階の部屋で涼みたい場合は、どんな空気の循環をつくるといいか、想像しながら置き場所を検討するといいでしょう」
なお、サーキュレーターは、ACモーターよりDCモーターの方が低消費電力で節電に。例えばDCモーターを採用するバルミューダのサーキュレーター『GreenFan Cirq』の消費電力は3~20W。最小3Wの運転で1時間0.08円、最大20wの運転で1時間使っても電気代は約0.5円(※)です。1日9時間つけっぱなしでも約0.7~4.5円にしかなりません。サーキュレーターと併用してエアコンの温度を1℃上げたほうが効率的かもしれません。
※電気代の計算式:消費電力(W)÷1000×使用時間(h)×1kWhあたりの電気代(27円/kWh)
電気料金目安単価27円/kWh(税込み)平成26年4月改定で算出。
https://www.eftc.or.jp/qa/qa_pdf.pdf
Q:エアコンの設定温度を1℃上げるとどれくらいお得?
A:設定温度を27℃から28℃に上げるとひと夏で820円お得に。
では、エアコンの設定温度を1℃上げるとどれくらいお得になるのでしょうか?
「エアコンは冷房時、設定温度を1℃上げると消費電力が13%抑えられます。これは設定温度を27℃から28℃に設定すれば、ひと夏112日間で820円電気代を抑えられる計算に(※)。ただし環境省が推進するクールビズの推奨温度28℃は、設定温度ではなく室温です。28℃に設定しても暑く感じる場合は、温度計を確認しながら設定温度を下げたり、扇風機やサーキュレーターを併用しましょう」
繰り返しになりますが、消費電力が3~20Wのサーキュレーターを1日9時間使った場合、電気代は約0.7~4.5円、ひと夏112日間で約78.4~504円です。サーキュレーターを使いながらエアコンの温度を1℃下げた場合、約316~742円の節約になりますね。
※経済産業省資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」より。
外気温度31℃のとき、エアコン(2.2kW)の冷房設定温度を27℃から1℃上げた場合(使用時間:9時間/日)、6月2日~9月21日までの112日間。
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/airconditioning/index.html
もちろん、下記のように省エネに配慮したエアコンを使うのも効果的です。