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「終活にはあまり興味がない」71歳の現役ドラマスタイリスト西ゆり子さんから学ぶ“攻めの姿勢”の生き方

生き生きと暮らすコツは攻めの姿勢で臨むこと

バイタリティあふれる働きぶりで、ドラマスタイリストとして最前線で活躍する西さん。さらに60代からは、いくつになっても着ることをもっとたくさんの人に楽しんでほしいと、一般向けにスタイリングをアドバイスするレッスンや無料でスタイリングの知識を得られる「着る学校」というコミュニティーも展開するなど、常に新しいことに取り組み、まさに生涯現役といったいきいきとした姿が印象的だ。

最後まで上り続けて頂上でこと切れればいい、と考える西さんは「人生のしまい方」や「終活」にはあまり興味がないという。いくつになっても“攻めの姿勢”で臨むスタンスでいることが、あふれるバイタリティの根源といえそうだ。

モノトーンの服を着る西ゆり子さん
西さんのバイタリティの秘訣は“攻めの姿勢”
写真8枚

「私は安心とか安全とか好きじゃないの。毎日変化に富んでいるのが楽しいと思って生きてきました。安心しちゃうと老け込んじゃうから、必ず新しいことを考えてやっていく。ちょっとしたことでいいんですよ。『カーテンがあまりにも風になびくから、裾にボンボンでもつけてみよう』とかね、そのくらいなら自分でもできるじゃないですか。

いつものルーティンとは違うことをする、そんな自分がアクティブに動くための小さな努力が“攻めの姿勢”につながっていくのよ」

そして、何でも素直にやってみるのが信条だという西さんは、「50代の女性もそうだけど、ある程度年を重ねたら、もっと素直になったほうがいいと思う」と語る。

「私はすすめられたら、まずはやってみることにしています。『これおいしいよ』と言われたら、『でも』や『だって』なんて言わずに、まずは食べてみる。会話も広がるし、みんながどんどんいろんなことを教えてくれるようになるの。世界がすごく広がるのよ」

◆スタイリスト・西ゆり子さん

西ゆり子さん
スタイリスト・西ゆり子さん
写真8枚

にし・ゆりこ。スタイリスト。テレビ番組におけるスタイリストの草分け的存在で、ドラマスタイリストとしてテレビドラマと映画およそ200作品を手がける。2019年度「日本女性放送者懇談会50周年特別賞」受賞。現在は、一般個人向けに「CoCo Styling Lesson」や、無料でスタイリングの知識を得られる「着る学校」(https://www.stylingschool.org)というコミュニティも展開。近著に『ドラマスタイリスト西ゆり子の 服を変えれば、人生が変わる』(主婦と生活社)。

撮影/五十嵐美弥 取材・文/森冬生

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