50歳で始めたことがこの先の人生を楽しくする
子供の手が離れた50歳の頃に、西さんは「チャリティーカジノパーティー」というユニークな奉仕活動をスタートした。きっかけは、西さんが子宮筋腫でがん研有明病院に入院したときに始まる。入院生活の中で、抗がん剤で脱毛した患者たちを支援する「帽子クラブ」の存在を知り、「今こそ自分も動きゃなきゃ」と思ったのだ。
息子がきっかけの「何か社会に貢献したい」という思い
西さんが帽子クラブにすぐに賛同したのには理由がある。息子が小学生の頃「世の中のために役立つんだ」と、一生懸命ベルマークを集めていた姿がずっと心にあった。「大人の私も何か社会に貢献したい」と常々考えていたのだという。
西さんが発起人となり始めたチャリティーカジノパーティーは、20年以上たった今も続き、収益を「帽子クラブ」に寄付している。 “おしゃれをして楽しくゲームで遊び、人の役に立つ”というコンセプトは、いかにも西さんらしい。“70年代” “宇宙”“ゴージャス”など、毎年変わるドレスコードも参加者に好評なのだそうだ。
50代で始めたことも10年20年続けると形になる
「ことさら誰かのためなどと構えず、誰もが笑顔で続けられるのが一番」と話す西さんは、ボランティアに限らず、何か好きなことを始めたほうがいいとすすめる。
「50歳なんてまだまだ若い。50代から何か始めてプロになった人って結構いるのよ。ヨガを始めてインストラクターになったり、フラダンスの先生になったり。10年20年続けるとしっかり形になるわ。何かを始めるのに遅いということはないんですよ」