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「実家じまい」を終えた松本明子、遺品整理での後悔「向き合う時間がほしかった」

財産のことは生前、親子で話すべき

壮絶な遺品整理をすませた松本さんは、親が健在なうちに荷物を整理しておくべきだと話す。

松本明子
財産のことは生前話すべきだと語る松本さん
写真10枚

「親が大切にしていたものは残しておきたかったけれど、亡くなっていたら確認できません。大切なものはなに?と両親に聞きたかったですね。思い出の品を捨てるのもつらいので、ある程度の年齢になったら、子供に負担をかけないように荷物を整理しておくのも大事だと感じました。子供に見られたくないものは特に(笑い)。

財産のことも両親と話しておけばよかったと後悔しています。たとえば、父親名義の預金通帳がみつかって、銀行に問い合わせたところ“残額が1円あるので、取りに来てください”と言われました。1円のために、往復の飛行機代の6万円をかけられません。両親に生前整理をしてほしいとは言いづらいと思いますが、“口座に1円しか残っていなくても、子供が大変な目にあうらしいよ”と私の体験談を使って切り出してみてください(笑い)。

シリアスな問題ではありますが、遺品整理は誰もが通らなければいけません。この本をきっかけに、ご実家のこと、ご家族のことを明るく話せるきっかけになったり、参考になることが少しでもあると嬉しいです」

松本明子
遺品の中には松本さんの写真なども見つかった
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◆タレント・女優・松本明子さん

松本明子
タレント・女優・松本明子さん
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1966年4月8日生まれ。香川県出身。1982年にオーディション番組『スター誕生!』(日本テレビ系)で合格し、翌年に歌手デビュー。その後、元祖バラドルとして『DAISUKI!』や『進め!電波少年』(共に日本テレビ系)などに出演し、人気を確立。現在はバラエティー番組の他、ドラマ、映画、舞台と幅広く活動中。今年6月、『実家じまい終わらせました! ――大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方』(祥伝社)を出版。https://twitter.com/akkotongattelne

撮影/平野哲郎 取材・文/小山内麗香

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