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「ボトムはお尻で選ぶべき」大人女性が陥りがちなボトム選びの落とし穴と失敗しない選び方

パーソナルスタイリストの杉山律子さん
「アラフィフはお尻でパンツを選ぶのが正解」スタイリストの杉山律子さんが解説(Ph/黒石あみ)
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お腹がぽっこり出てきたり、お尻が垂れてきたりと体型の変化が気になる人にとって、重要なのがボトムの選び方。後ろ姿は自分で気付きにくいだけに、下着のラインが響いていたりして失敗する可能性も。そこで、アラフィフが参考にしたいボトム選びのコツをパーソナルスタイリストの杉山律子さんに教えてもらいました。

ウエストでボトムを選ぶと、お尻周りがピタピタに!?

「ボトム選びで大切なのは、サイズをどこに合わせるかです」と杉山さん。失敗している人の多くがウエストのサイズで選んでいるといいます。

「そもそも女性の心理として少しでも細くいたいと思うため、『私、ウエストは細いのよ』という思いからウエストサイズでボトムを選びがち。

ウエストに合わせてボトムを選ぶと、お尻周りがパツパツになって下着のラインが響いたり、肉感を拾ったりしてしまい失敗の原因に。痩せている人でも意外とそこをおろそかにしているケースが多いんですよ」(杉山さん・以下同)

ウエストが多少ゆるくてもOK

サイズはあくまで自己満足。「見え方を重視しましょう」と杉山さんはいいます。

「Lサイズ=大きい、太っていると捉え、いつまでもMサイズでいたいという乙女心を持つ人も多いかもしれませんが、例えばあえて大きめのLサイズのほうが実際に着用したときにMサイズよりも素敵に見えることもあります。

ウエストが多少ゆるくてもトップスで隠れてしまうことが多いですし、他人からも見えているお尻にサイズ感を合わせることが大切です。試着したときは必ずお尻のラインをチェックしましょう」

ちょいゆるサイズを選ぶのがスタイルアップのコツ

ボトムを購入するときは、お尻のサイズで選ぶのはもちろん、試着をしてみて「ちょいゆる」というサイズ感を選ぶのがおすすめだといいます。

「体のラインが気になりだした大人の女性がピタピタのスキニーパンツを履いたときを想像してみてください。実際よりもむっちり太って見えると思いませんか? 細く見せたいからといってぴったりサイズを選ぶより、少しゆとりのあるサイズを選ぶ方が体のラインがうまく隠せてスタイルをよく見せることができますよ」

テーパードパンツやストレートのタイトスカートで下半身の悩みをカバー

では、大人の女性におすすめのボトムのデザインは? スタイルよく見えるデザインを杉山さんに教えてもらいました。

グレーのパンツに白のブラウスを着てブルーの靴とバッグを持った女性のイラスト
アラフィフのパンツ選びは、とろみのあるポリエステル素材で、程よくゆとりのあるくるぶし丈のテーパードパンツが大正解(イラスト/飛鳥幸子)
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「パンツなら体のラインに沿いながら少しゆとりのあるテーパードパンツやガールフレンドデニム、太すぎないワイドパンツなら下半身の悩みをカバーできます。パンツ丈は、例外はありますがテーパードパンツとデニムはくるぶし丈が基準。ワイドパンツは靴にかぶるくらいの長め丈がおしゃれです。

テーパードパンツやワイドパンツは、とろみのあるポリエステル素材を選ぶとキレイめに見えるし、季節を問わずにはけるのでコスパ的にも◎。洗濯もできるので扱いもラクです]

スカートはマキシ丈など長めを

スカートにもおすすめがあるといいます。

「スカートなら体のラインが出やすいペンシルスカートよりも、ストレートのタイトスカートがおすすめで、コンパクトでありながらムッチリ見えません。大人の女性はマキシ丈などの長めを選ぶといいですね」

いずれも購入するときはサイズだけで決めるのはNG。きちんと試着をして体型がキレイに見えるものを選べは、おしゃれが何倍も楽しくなること間違いなし!

◆教えてくれたのは:パーソナルスタイリスト・杉山律子さん

パーソナルスタイリストの杉山律子さん
パーソナルスタイリストの杉山律子さん(Ph/黒石あみ)
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一般社団法人スタイリストマスター認定協会代表。映画や広告、音楽業界など幅広い分野でスタイリストとして活躍後、結婚・出産を経て、2016年よりパーソナルスタイリストとして活動開始。顔立ちや体型、内面からのぞく雰囲気に合わせた「一番、素敵に見えるスタイル」の提案に定評がある。著書に『手持ちの服でなんとかなります』(サンマーク出版)などがある。https://ameblo.jp/stylejiyugaoka719

取材・文/青山貴子

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