毎日の生活に欠かせないお風呂ですが、気になるのは値上げが続いているガス代や水道代。少しでも節約できる方法はないのか、お金のプロフェッショナルで節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに教えてもらいました。
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節約しながらお風呂にはいる方法とは?
お風呂に入るときにお湯を用意する方法としては、給湯器で沸かしたお湯を入れる、冷めたお湯を追い炊きする、お湯を自動保温しておく、という3つのパターンのいずれかであることが多いでしょう。プロパンガスの料金比較サイト「enepi(エネピ)」(https://enepi.jp/articles/563)では、それぞれのガス代、水道代について算出しています。
節約のためには追い焚きがベスト
水道代やガス代は提供会社との契約内容や給湯器の種類などによっても異なるので今回以下の条件で考えます。
都市ガスの単価料金が161円/平方メートル、熱効率75%で、追い焚きで浴槽にある200リットルの残り湯を15℃から40℃にする場合、ガス代は約100円かかります。
一方、お湯ごと入れ替える場合は、17℃の水道水を40℃に沸かしたものを溜めるとすると(熱効率は80%)、水道代32円(上下水道代0.16円で計算)とガス代が86円かかります。合計118円となるうえ、追い焚きの場合と同じ設定の15度から沸かした場合は、さらにガス代がかかるので、追い焚きの方がお得になるといえます。
また、自動保温の機能は自動で何度も追い焚きを繰り返すことで設定温度を保つので、お風呂に入る間隔があくほどに追い焚きの頻度が上がり、ガス代がかさんでいきます。1時間以内にお風呂に入る場合は自動保温でもいいのですが、それ以上になる場合は自動保温をオフにして都度追い焚きするほうがガス代を節約できます。
洗浄剤を利用して水道代を節約
残り湯の菌の増加を抑える効果のある「ふろ水ワンダー」などの洗浄剤を使うと、風呂水のぬめりやニオイを防ぐことができます。入浴の翌日以降に残り湯を使い追い焚きするときも安心です。
また入浴後は浴槽のふたをすることで、湯温が下がりにくくなりますので、ふたや風呂用の保温シートなどを活用してみてください。