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白髪、薄毛…老化を感じやすい「髪」を若々しく!医師がブラッシングをすすめる理由

ツヤもボリュームも日頃のケアが鍵(Ph/photoAC)
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エイジング世代になると気になり始める「髪のボリューム」。「年齢的にしかたがない……」と思いがちですが、著書『お医者さんが教える 老けない習慣』(三空出版)が話題の医師・糸井由里恵さんは「エイジング世代こそ、日常のケア次第でツヤもボリュームも変わります」と言います。ではどのようなケアをしたらよいのでしょうか。

髪トラブルの原因はヘアサイクルの乱れ

糸井さんはこう指摘します。

「年齢を重ねるごとに老化を感じやすいのは髪ではないでしょうか。白髪や抜け毛、パサつきや広がりなど目に見えて変化していくのに、化粧品などのようにカバーできるアイテムが少なく、もどかしい思いをしている人が多いように感じます。

しかし、エイジング世代の髪こそ、ケア次第でツヤもボリュームも変わるものです。逆に、ケアを怠ると途端に老けた印象になってしまうのが、エイジング世代の髪なのです」(糸井さん・以下同)

髪の毛が伸びる仕組み

正しいヘアケアを実践するためにも、髪の毛について基本的な事柄を押さえておきましょう。

「髪は地肌から出ている部分(毛幹)と、地肌のなかにある根っこの部分(毛根)から成り立っています。毛根の一番奥にある『毛球』では、『毛母細胞』が活発に分裂・増殖しながら髪の毛の素となる組織を作っています。それが硬化して髪の毛となり、押し出されるようにして髪の毛が伸びていくのです」

そうしてできた髪の毛は、一定のサイクルを経て生まれ変わりを続けています。

「髪の毛はずっと伸び続けるわけではありません。髪の毛が伸び続ける『成長期』は2〜6年、毛母細胞に毛髪促進因子を送り届ける毛乳頭の活動が弱くなる『退行期』は2〜3週間、毛乳頭の活動が止まる『休止期』は3〜4か月と言われています。このヘアサイクルの周期が乱れると、さまざまな髪トラブルにつながるのです」

ヘアサイクルの乱れが髪トラブルにつながる(Ph/photoAC)
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毛母細胞が弱ると…

髪の毛には寿命があり、女性の場合は4〜6年で生え替わると言われています。髪のトラブルは、毛母細胞が弱ることで起こるそうです。

「毛根は私たちが胎児の頃に作られ、その数は生涯にわたって変わりません。しかし、新しい細胞をつくり出す能力には変化があります。加齢や栄養不足、頭皮の血行不良、ストレス、ホルモンバランスの乱れなど、さまざまな原因で毛母細胞が弱ってしまうと髪がうまく作られなくなります。生え方にばらつきが出たり、細く弱々しい毛になったり、髪の毛が十分に成長しないまま毛が落ちてしまうこともあります」

髪の悩みは人それぞれ違いますが、正しいケアで頭皮を健康に保ち、髪にしっかり栄養を与えて毛母細胞を元気にすることで、髪のトラブルは改善できるようです。