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白髪、薄毛…老化を感じやすい「髪」を若々しく!医師がブラッシングをすすめる理由

ヘアケアの基本はブラッシング

では、どのようなケアを実践すればいいでしょうか。シャンプー、トリートメント、マッサージなどが思い浮かびますが、糸井さんが「ヘアケアの基本」と指摘するのが、ブラッシングです。

ブラッシングで髪の毛のキューティクルが整う(Ph/photoAC)
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ブラッシングによる効果

「頭皮が固くなって血行が滞ると、毛母細胞にしっかり栄養が運ばれず、健康的な髪が育ちにくくなります。ブラッシングは頭皮に刺激を与えて血行を促すことから、髪のトラブルの改善に大きく役立ちます」

そのほかにも、ブラッシングで髪の毛のいちばん表面にある組織であるキューティクルが整ううえ、頭皮の脂分が髪の毛をコーティングすることでツヤも出てくるといいます。

「抜け毛を気にするあまりブラッシングを避ける人もいますが、それは間違いです。むしろブラッシングで血行を促し、頭皮環境を整えてヘアサイクルを正常に働かせることが大切です。

老化のスピードは日々のヘアケア次第で早くも遅くもなります。かなりのご年配の方でもツヤのある髪の方はいらっしゃいます。ヘアケアは何歳から始めても遅いということはありません」

ブラシ選び

効果的なブラッシングには、どのようなブラシを選んだらよいのでしょうか。

「ピンの先が丸く、台座がクッションになっているものが頭皮を傷つけることなくブラッシングできるのでおすすめです。また、豚や猪などの天然の毛を使ったブラシはツヤのアップに効果的ですので、仕上げ用として使うと良いでしょう」

1日3回のブラッシングを(Ph/photoAC)
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ブラッシングの回数、コツ

ブラッシングは1日何回が効果的なのでしょうか。

「起床後、シャンプー前、就寝前の3回ブラッシングしましょう。起床後と就寝前は主に頭皮マッサージが目的です。シャンプー前は、汚れを浮かすために行います。

ブラッシングのコツは、『気持ちいい』と感じる程度の力で行うこと。毛先のからまりを取り、次に髪の生え際から後方へブラッシングしましょう。最後に、襟足から前方に向かってとかします」

濡れたまま行わないなどの注意点もあるそうです。

「濡れた髪にブラシをかけると、キューティクルを傷つけてしまう原因になります。しかし、あまりに髪が乾燥しているのも良くありません。あらかじめオイルを少量つけてブラッシングするのがおすすめです。また、ブラシは定期的に洗い、清潔に保つようにしましょう」

普段行っているブラッシングを少し変えるだけで、髪の老化スピードはゆるやかになります。今すぐ始められるスローエイジング方法なので、ぜひ習慣にしてください。

◆教えてくれたのは:医師・糸井由里恵さん

医師・糸井由里恵さん
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埼玉県生まれ。日本医科大学を卒業後、同大学付属病院形成外科で勤務。皮膚科・麻酔科・救命救急・訪問診療など多彩な分野で経験を積み、形成外科専門医を取得。現在は都内美容クリニックで多くの女性の悩みに日々向き合う。一般的な顔の美容整形手術のほか、美容婦人科系の治療も得意とする。今年7月、老化のスピードをゆるやかにして楽しく美しく年齢を重ねる「スローエイジング」の考え方を取り入れた『お医者さんが教える老けない習慣』(三空出版)を出版。

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