
秋の皇室といえば、園遊会があります。園遊会は年2回、春と秋に赤坂御苑で開かれ、天皇皇后両陛下が内閣総理大臣や各界功績者などを招かれます。令和にはいってからはコロナ禍などを理由に一度も開催されておらず、今年も見送りに。そこで、皇后雅子さまが出席された過去の秋の園遊会をプレイバック。和装、洋装のファッションに注目します。
季節感たっぷりの絵柄がはいったクリーム色の着物でご出席
1997年10月の秋の園遊会は、和装でご出席。

キャリアウーマン時代は着物を着る機会が少なかった雅子さまの、初々しい着物姿は新鮮でした。お召しになった着物は、流水にちりばめられた色とりどりの紅葉の模様が施されており、秋の園遊会にぴったり。着物に合わせアップにされたヘアスタイルも素敵でした。
オフホワイトのワントーンコーデは随所に“華やかさ“を散りばめて
2002年10月の秋の園遊会は洋装で出席された雅子さま。このときは白のワントーンコーデでした。

雅子さまは、上品な織りが施され、ほんのり光沢感のあるセットアップをお召しに。アクセサリーもパールをセレクトされ、耳元は大きめパールのイヤリング、胸元は3連のパールネックレス、右手の薬指にはパールのついたリングをつけていらっしゃいました。そしてよく見ると、ブローチとブレスレットはゴールドでそろえられ、華やかさを添えていました。
女性陣は特に着物での出席も多く見られることもあってか、雅子さまはいつもの膝丈ではなく、膝がすっぽり隠れるミドル丈のスカートをお召しになっていました。オフホワイトのワントーンコーデはお見事でした。
格式高い帯を巻いて和装姿をアップデート
2003年10月の秋の園遊会には、古典柄の淡い着物で出席された雅子さま。



クリーム色の着物には、貝桶と唐花が描かれ、そこに格式高い花菱文の袋帯を合わせるという優雅な和装姿。笑顔で招待客らと歓談をされていました。着物に合わせ、顔まわりの髪の毛を少し立ち上げ、サイド全体を後ろになびかせるようにセットされたショートヘアも素敵でした。
ボルドーカラーのセットアップで秋らしさを演出
2015年11月の秋の園遊会で雅子さまは、秋らしいこっくりボルドーカラーのセットアップでご出席。




雅子さまは12年ぶりにご出席。全行程ではなく、一部出席となりました。雅子さまのお気に入りカラーのひとつであるボルドーカラーのセットアップに帽子もボルドーでそろえられ、秋らしい雰囲気でした。このときも、着物の出席者が多いことに配慮されてか、スカートの丈は膝が隠れるやや長めの丈をセレクト。パールのアクセサリーに、バッグとパンプスは黒で、ボルドーカラーを引き立てていました。
21年前の着物を帯を変えて着回し
2018年11月の園遊会では、雅子さまが15年ぶりに全行程にご参加。1時間にわたって会場内を歩きながら招待者と交流されました。




この日雅子さまがお召になったのは、1997年の秋の園遊会でお召しになった着物と同じ。まったく古びた様子もなく、物を大切にされているのが伺えます。21年前とは帯をチェンジし、赤などアクセントカラーのはいった帯をつけることで華やかさが増していました。
●皇后雅子さまの秋の行楽ファッションはご家族とリンク率高め 貴重なカジュアルファッションも