健康・医療

医師がすすめる「冷え」知らずの立ち姿勢 猫背だと”下腹ポッコリ”の原因にも

猫背や巻き肩がなぜ「冷え」を招くのか(Ph/photoAC)
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猫背や巻き肩が習慣化して姿勢が悪い人は少なくありません。著書『お医者さんが教える 老けない習慣』(三空出版)が話題の医師・糸井由里恵さんによると、そうした姿勢の悪さは「体の冷え」を招くと言います。今すぐできる姿勢の改善方法について話を聞きました。

姿勢の悪さが体を冷やす

「女性の多くが悩んでいる『冷え』問題。便秘や肩こり、不眠、免疫力の低下などさまざまな悪循環のきっかけになります。他にも、肌をくすませる原因にもなりますので、普段から体を冷やさないように心がけましょう」(糸井さん・以下同)

冷えの対策をしてもなかなか改善されない……。そんな悩みを持っている人は姿勢が悪い可能性があります。

「街中でショーウインドーや鏡を見て、映った自分の姿勢にビックリしたことはありませんか? 猫背になっているとしたら、おそらくあごは前に出て、骨盤は後ろに傾いているはずです。これを放置しておくと、やがて腰や太ももの筋肉が固くなり、下腹部がポッコリ出て、ひざが開いてO脚になり、胸とお尻は垂れていきます」

問題は、見た目だけでなく姿勢の悪さが「体の冷え」を招く原因にもなることです。

ぽっこりお腹も姿勢が原因(Ph/photoAC)
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猫背や前傾姿勢がクセになると…

「猫背や前傾姿勢がクセになっている場合、首や肩の筋肉の緊張が長く続き、筋肉内に疲労物質の乳酸が溜まります。その影響で血流は停滞し、細胞内で栄養や老廃物の交換が滞り、熱の産生もうまくいかなくなって、冷えを起こすのです」

冷えの他にも、頚椎の隙間から肩や腕に向かう神経が圧迫されて痛みが生じたり、内臓圧迫による消化機能の障害などの悪循環へとつながるといいます。

「エイジング世代は10年先20年先を見越して、しっかり体を整えていかなくてはなりません。姿勢をよくするだけで予防できることもたくさんあります」

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