
上野動物園では、絶滅の危機にある野生パンダ保護の一環としてジャイアントパンダの繁殖を行っていて、2021年6月には双子パンダのシャオシャオ(オス)とレイレイ(メス)が生まれました。誕生から1年以上たち、少しずつ大人に近づいてきているようです。そんな2頭の様子や母パンダのシンシンなど、上野動物園にいる5頭のジャイアントパンダたちの近況を紹介します。
外で過ごす時間が増えたジャイアントパンダたち
野生のパンダが標高が高く涼しい場所で生活しているように、今の時期はパンダにとって過ごしやすい季節。上野動物園のジャイアントパンダたちも、環境をみながら、屋外に出す機会が増えてきているといいます。

外で過ごす時間が増えて減量?
屋外でのびのびと過ごす時間が増えているからなのか、双子パンダやシンシンとは違う展示室にいる父のリーリーは11月15日の測定で138.4kg(10月15日測定)から134.4kgに、シャオシャオとレイレイの姉にあたるシャンシャンは95.0kgから93.8kg(それぞれ測定はリーリーと同日)と少し体重が減った様子。

健康状態は良好とのことなので、健康的に減量しているようです。
双子パンダもふんの形が大人のようなラグビーボール型に!
同じく、双子パンダも外に出る時間が増えているようですが、11月20日の測定では前回10月17日から2頭ともなかよく2.3kg増。シャオシャオは39.2kg、レイレイは42.3kg順調に大きくなっています。

レイレイのほうが体重は重めですが、食への好奇心はシャオシャオの方が旺盛なのか、りんご、竹に続いて、11月13日からにんじんも採食するようになったそうです。レイレイはまだにんじんこそ食べていないものの、りんごや竹は食べ、2頭とも大人が排泄するラグビーボールのような形状のふんを排泄するようになっているといいます。

シャンシャンの返還期限が来年3月まで延長
上野動物園で2017年6月12日に誕生したシャンシャンは、所有権が中国にあり、2022年12月31日までに返還することになっていました。

しかし、東京都と中国野生動物保護協会との協議で返還期限が2023年3月31日に変更されたそうです。返還時期は2023年2月中旬〜3月上旬ごろとのことで、来年まで上野動物園でシャンシャンの姿を見ることができそうなのはうれしいですね!