絶滅の危機にある野生パンダ保護の一環としてジャイアントパンダの繁殖を行っている上野動物園では、双子パンダのシャオシャオ(オス)とレイレイ(メス)が2021年6月に誕生。ほかにも、双子と一緒に生活する母のシンシン、他の展示室にいる父のリーリー、姉にあたるシャンシャンの計5頭が暮らしています。秋深まる毎日を過ごすジャイアントパンダたちの近況を紹介します。
ジャイアントパンダたちは運動の秋?
9月下旬から、気温が下がった日には屋外の運動場で過ごす時間が設けられているジャイアントパンダたち。
運動することが増えたからなのか、2022年10月15日に測定されたリーリーの体重は9月25日測定の139.4kgから1kgダウンの138.4kgに。
シャンシャンも9月25日の測定では95.4kgだった体重が、10月15日測定の結果95.0kgでした。
2頭とも体重は減ったものの、与えられた竹・笹類を中心に、パンダ団子、にんじん、りんごなどを食べ、健康状態は良好とのことです。
日々成長を見せる双子パンダたち
一方の双子パンダたちは順調に体重を増やし、レイレイは10月17日の測定でついに40kgになりました!シャオシャオは同日の測定で36.90kgと、まだ40kg台まで成長するには時間がかかりそうですが、少しずつ体重は増えています。
室内展示室や屋外運動場を行き来しながら、仲良く過ごしている様子の親子パンダたち。シャオシャオやレイレイは相変わらずシンシンにじゃれついたりすることもあり、まだまだ甘えたい盛りのようです。
双子パンダはにんじんに挑戦中
2頭への授乳も継続して1日2〜3回、合わせて人工乳も与えられていますが、6月下旬から給餌されている1日10g程度のりんごは、2頭とも時間をかけずに食べるようになっているそうです。
また、2頭とも少しづつ竹を食べはじめたことがフンのチェックでわかっていますが、10月1日から与えられているにんじんの欠片には、興味は示すものの採食はまだしていないそうです。
歯の生え替わりももうすぐ?
シャオシャオは9月に左下の犬歯(乳歯)が抜けていることが確認されましたが、10月15日にはレイレイも右上と左上の犬歯(乳歯)2本が抜けていることが確認されました。新しい歯が生えてきたというニュースを聞くのが待ち遠しいですね!