健康・医療

立つ、座る、歩く…が楽になる!日常動作に取り入れたい「古武術」のワザを理学療法士が解説

立つ、座るをはじめあらゆる動作に使う前傾姿勢。腰への負担を軽減させるために股関節から上半身を曲げるには、お尻を少し突き出す意識で行うとよい
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椅子に座る、正座するときの楽ワザ

続いて、立ち姿勢から座る動作をするときの楽ワザを聞きました。

「椅子に座ったり正座をしたりするときに頭や腰を曲げると、脚力に頼ることになり、ひざへの負担が大きくなります。楽ワザのコツは、股関節から前傾することです」

「体を前に倒して」椅子に座る

「椅子に座る場合、体を前に倒すことが大事になります。股関節から上体を前傾させていくと、頭と骨盤がやじろべえのようにバランスが取れ、足腰への負担は激減します。ムダな力を使わずに自然に座ることができます。

上体を前に倒す前傾姿勢のポイントは、腰からではなく、股関節から上半身を曲げることです。臀部を少し突き出す意識で行うと、股関節から曲げやすくなります」

正座するときは「体を折りたたむ」

「立ち姿勢から正座する場合は、上半身の前傾と足を引くタイミングを同時に行うことがポイントです。そうすることでバランスがとりやすくなり、下がっていく動作に安定感が出やすくなります。

まずは骨盤と腰骨をまっすぐなイメージにして、股関節から前傾していきましょう。上半身のバランスが取れた状態で片ひざをつくと、ひざが(後方に)自然と引かれていくのが分かるはずです。両ひざをつけて座り、骨盤と腰骨をまっすぐにしたまま座りましょう」

この楽ワザを取り入れれば、太ももやひざにかかる負担を軽減することができます。

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