健康・医療

立つ、座る、歩く…が楽になる!日常動作に取り入れたい「古武術」のワザを理学療法士が解説

リュックを背負って歩くときは「腰で歩く」を意識する(Ph/photo AC)
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疲れない歩き方

歩く動作にも、古武術をヒントにした「疲れない歩き方」があるといいます。

「小指」を意識するだけ

「親指でしっかり蹴る歩き方は、足に衝撃がかかりやすくなります。小指を接地させるように意識して歩くのが疲れないコツです。かかとから足の外側、小指、親指の順番で接地させましょう。そうすることで土踏まずのアーチが保たれ、衝撃が分散されやすくなります」

歩くときは「かかと→小指→親指」の順番に接地すると、土踏まずがつぶれずに衝撃を分散できる
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リュックを背負うときは「腰」で歩く

荷物を背負っている場合も、歩き方次第で楽になります。

「リュックを背負って歩くときは、『脚』ではなく『腰』で歩きましょう。リュックサックを背負うと、底の部分に仙骨があたります。仙骨とは、お尻の割れ目の上、お肉があまりついていない部分です。リュックの重さで仙骨が押される意識で歩くと、重心移動による自然な歩行ができるため疲れません」

武術などで言う「腰で歩く」とは、そのような重心移動による効率的な歩行を指すそうです。意識を少し変えるだけで体の使い方を変えられますので、ぜひ実践してみてください。

◆教えてくれたのは:理学療法士・岡田慎一郎さん

理学療法士・岡田慎一郎さん
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1972年茨城県生まれ。理学療法士、介護福祉士、介護支援専門員。JAMSNET東京理事長兼事務局長。高齢者介護施設における身体介助法を模索するなか、武術研究家の甲野善紀氏と出会い、古武術の身体運用を参考にした「古武術介護」を提唱。近年は介護、医療、リハビリ、消防救命、育児、健康増進、教育などの分野で講演、執筆するなど多岐にわたり活動中。今年9月、『図解でわかる! 古武術式 疲れない体の使い方』(三笠書房)を出版。

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