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夫婦関係を改善させるには猫より犬を飼うべし?幸福度を上げて脳の老化を防ぐ意外な方法

夫婦関係以外にも!幸福度を高める方法3選

幸福度を高めて認知機能を上げる方法は、夫婦関係の改善だけではありません。3つの方法をお話しします。

幸福度を上げるために犬を飼うのがおすすめの理由

さきほどの通り、孤独感は認知症の発症に大きくかかわっていて、脳の老化を進行させます。ひとり暮らしの人や、夫婦関係が冷めきってしまっていると、なかなか日常の中で人とのつながりを感じるのは難しいかもしれません。

「そんな人におすすめなのが、ペットを飼うこと。ペットがいると、動物に話しかけることで幸福ホルモンであるオキシトシンが出ることがわかっています。また、動物と共に行動すると血圧が下がったり、認知機能の低下を防いだりしてくれるので、孤独感だけでなく、脳の老化そのものを予防する効果も期待できます」

猫と犬
ペットを飼うことで幸福ホルモンが出ることもわかっている(Ph/photoAC)
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特におすすめなのは犬を飼うこと。犬を飼うと認知症のリスクが減り、さらに介護リスクや死亡リスクまで減ることがわかっています。この効果は、猫を飼う人には見られなかったそうです。

「ほかにも犬の世話をすることは高度な脳の機能を使うので、認知機能の向上につながります。さらに、散歩をすることで自動的に運動習慣がつき、外に出て日光を浴びる量が増えればセロトニンが出やすくなって、幸福度も高まります。犬の散歩は人のつながりも生まれやすいので、メリットが多いのです」

感謝の手紙を書く習慣も幸福度アップ

手書きをすることも、脳の認知機能へのプラス効果があるといいます。手で書くことは、特に記憶の定着に効果があります。体を動かすだけでなく、視覚、筆記の音、感触など、五感から刺激が入るために記憶に残りやすいそうです。

特に文通は、手書きの効能に加えて、人とのコミュニケーションとダブルの効果があるのでおすすめ。感謝の手紙を書くと人生の満足度が高まるという研究結果もあると西さんは言います。

「感謝の手紙は、自分の想像以上に相手が喜んでくれることがあるからです。そうして心の距離が近づき、信頼関係が生まれることがあるので、何かをしてもらったときは感謝の手紙を書くことを習慣化していくのもいいと思います。幸せも実感できる、とてもよい習慣です」

お茶とレターセット
手紙を書いたり、文通をしたりすることも脳の老化予防におすすめ(Ph/photoAC)
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昔のよかったことを思い出すことは脳の栄養

幸福度が高い人を調べると、過去の楽しい思い出を振り返る頻度が高いことがわかっているそうです。

「幸せは、過去の楽しかった記憶の数に比例すると言われています。現在幸せを感じられなかったとしても、過去に楽しい記憶を持っていれば幸福度は高まります。それを思い出す頻度が高いほど幸福度が上がりやすいのです。ものを買っただけでの幸せは長く続きませんが、幸せの思い出は長続きします」

過去の楽しい思い出を振り返るだけでなく、人は24歳前後に流行っていた曲を最も好むという調査結果があるので、そのころの曲を聴いたり、カラオケで歌ったりするのもおすすめ。ほかにも同窓会に行く、写真を見返すこともよいそうです。

脳に限らず、楽しいことを振り返ったほうが病気の回復率が高まるという研究結果も。楽しい思い出には、よいことがつまっています。

◆教えてくれたのは:脳科学者(工学博士)、分子生物学者・西剛志さん

西剛志さん
脳科学者(工学博士)、分子生物学者の西剛志さん
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東京工業大学大学院生命情報専攻卒。博士号を取得後、特許庁を経て、2008年に企業や個人のパフォーマンスをアップさせる会社を設立。世界的に成功している人たちの脳科学的なノウハウや、才能を引き出す方法を提供するサービスを展開し、企業から教育者、高齢者、主婦など含めて1万人以上をサポートしている。テレビやメディアなどにも多数出演。著書シリーズは『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』(アスコム)をはじめとして累計17万部を突破。http://www.trdesign.jp/designer.html

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