ファッション

人気のニットパンツ、部屋着感ゼロの大人の着こなし術とは?スタイリストが解説

白のニットパンツとニットトップスを着た女性の胸元から腰回り
暖かくてリラックス感のあるニットパンツは冬のトレンドアイテム。部屋着に見せない大人の着こなしとは?(Ph/イメージマート)
写真3枚

暖かくてリラックス感のあるニットパンツは冬のトレンドアイテムですが、一歩間違えると部屋着のように見えてしまう危険も。そこで、大人女性におすすめのデザインや着こなしのポイントをパーソナルスタイリストの杉山律子さんに教えてもらいました。

肉感を拾わないワイドニットパンツ、丈は長めを選ぶ

ワイドニットパンツやガウチョ風、裾がリブになっているスウェット風などさまざまなデザインのニットパンツがありますが、大人女性がおしゃれに着こなせるのはどんなデザインなのでしょうか。

「大人女性が選ぶべきは肉感を拾わないワイドニットパンツです。ニットは体にフィットしやすいのでやや大きめのサイズを選び、脚のラインを拾わず、特に太ももにもゆとりがあるものを選びましょう。

ニットパンツを部屋着っぽく見せないいちばんのポイントは、丈の長さ。足首が見えると部屋着感が出てしまうので、裾が靴にかぶってドレープができるくらいの丈がおすすめです。股上が深いものが多いのですが、ウエストまできちっとあげずに腰でゆるっとはくとおしゃれに見えますよ」(杉山さん・以下同)

スリット入りのニットパンツはバランスが難しいので要注意

裾にスリットがはいっているニットパンツも多く見かけますが、大人女性がはいても大丈夫?

「裾にスリットがはいっているデザインは、裾が広がって見えやすく、バランスが難しいので避けたほうがいいでしょう。また、レギンスのようにフィット感のあるデザインは、スカートのインナーとして使う方法もあります。

ニットパンツの中には透けやすいものもあります。その場合は下にキャミパンツをはいて透け防止をしましょう」

トップスはたっぷりニットを合わせて大人カジュアルに

ではどんなトップスと合わせるとおしゃれに着こなせるのでしょうか。

白のニットパンツにニットトップス、グレーのコートを羽織った女性のイラスト
肉感を拾わないワイドパンツで、丈は長めがマスト(イラスト/飛鳥幸子)
写真3枚

「コーデの簡単なコツは、『細×ゆる』のバランス。トップスがゆったりならボトムスは細めに、ボトムスがゆったりならトップスはコンパクトにしてメリハリをつけるとまとまります。

ニットは落ち感のある素材なので、ワイドパンツでもラインは意外と細身になります。ですからトップスはたっぷりとしたニットと合わせても素敵。こなれたカジュアルスタイルが楽しめます」

小物はきれいめを選ぶのが鉄則

ニットパンツをラフになりすぎずに着こなすには、小物選びも大切。

「ニットパンツはセンタープレスのパンツなどと比べるとどうしてもカジュアルになってしまうので、小物はきれいめのアイテムを選びましょう。

例えば、エコバッグを持ってしまうと途端にワンマイルコーデになってしまうので注意して。チェーンバッグやレザーのショルダーバッグなど、アクセサリー代わりになるようなアイテムと合わせると大人っぽくよそゆき感も出ます」

ニットパンツはリラックス感のあるアイテムだけに、デザイン選びやコーデにちょっとしたテクニックが必要。杉山さんのアドバイスを参考にニットパンツでトレンド感のあるおしゃれを楽しみましょう。

◆教えてくれたのは:パーソナルスタイリスト・杉山律子さん

パーソナルスタイリストの杉山律子さん
パーソナルスタイリストの杉山律子さん(Ph/黒石あみ)
写真3枚

一般社団法人スタイリストマスター認定協会代表。映画や広告、音楽業界など幅広い分野でスタイリストとして活躍後、結婚・出産を経て、2016年よりパーソナルスタイリストとして活動開始。ファッション講座やプロ認定講座を開催。顔立ちや体型、に合わせたスタイルの提案に定評がある。著書に『手持ちの服でなんとかなります』(サンマーク出版)などがある。https://ameblo.jp/stylejiyugaoka719

取材・文/青山貴子

●冬コーデの定番「ウールコート」、着回し力と上品見えを狙うならロング丈が断然有利!スタイリストが選び方を伝授 

●大人女性が「上品見え」するダウンはショート丈!「ロング丈はNG」「ステッチは少なめ」など選び方のコツ