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円安の影響も ブランド品は買い取りショップとフリマアプリのどちらが高く売れる?

ブランドバッグのイメージ
年末年始の大掃除で使わないブランド品を見つけたら今が高く売るチャンス!(Ph/photoAC)
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年末の大掃除で発掘した、もう使わないハイブランドのバッグや靴はありませんか? 円安の影響を受けて海外ブランドのヴィンテージ品が値上がりしている今のうちに、ブランドアイテムを賢くお金に換えるのがおすすめです。そう教えてくれた節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに詳しく話を聞きました。

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買い取りショップとフリマアプリの使い分け

ブランド品を売りに出す際に候補にあがるのは、「なんぼや」や「おいくら」などの買い取りショップか、「メルカリ」や「ラクマ」、「PayPayフリマ」といったフリマアプリ、「ヤフーオークション」といったオークションサイトだと思います。どちらに売るのがお得なのか、それはアイテムによって異なります。

フリマアプリの画面
売るなら、ブランド買い取りショップ?フリマアプリ?(Ph/photoAC)
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ブランドバッグは買い取りショップへ

材料費や人件費、輸送費、円安などの影響で海外のハイブランド品の値上がりが続き、入手が難しくなっているものもあることから、20年前や30年前の保存状態が悪い物でも高値がつきやすくなっているのがバッグです。一般的に中古品は流通している数と反比例して安くなりますが、誰もが持っていたような昔に流行したような型のものでも、高価買い取りになっているものがあるんです。

その理由としてほかに、海外で来ている「高級中古品ブーム」があります。新品のハイブランドの価格高騰で中古価格が上がっていることも要因ではありますが、海外需要が中古のハイブランド品の取引価格を押し上げているのです。

商品買取のイメージ
ブランドバッグは買い取りショップでプロに査定してもらうのが◎(Ph/photoAC)
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相場は時期によって変わりますが、他のアイテムに比べて求めている人が多く、価値が安定しているバッグ類は、ブランド買い取りショップでプロに値付けしてもらったほうが高く売れる可能性があります。その際はギャランティカード、付属品、保存袋、箱などがあればそれもプラス査定されるので、忘れずに持っていきましょう。

可能ならば、いくつかのショップで見積もりを取り、一番良い価格で引き取ってくれる店を選ぶのがベストです。

ブランドショップのイメージ
ブランド品はメンテナンスしてから売るとより高く売れる可能性も(Ph/photoAC)
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また、正規店で購入したものはブランドがメンテナンスを行ってくれるので、できる限りよい状態にしてから買い取りショップに持ち込むのがおすすめです。ただし、メンテンナンスをする場合はその料金と期間を確認しましょう。メンテナンスの期間と費用をかけるよりも、より早く売った方が結果的には高いこともあるので、売却相場とメンテナンス費用を調べてからどうするかを決めるのも一案です。

ブランド靴はフリマアプリへ

一方、靴はハイブランドのものであっても、衛生面やサイズが細分化されていることから、ブランド買い取りショップでは敬遠されるアイテム。たとえ数回しか履いていないものでも、いい値段が付きづらいのです。

そこで、靴を売りたい場合は、デザインやサイズを含めて、欲しい人に直接見つけてもらいやすいフリマアプリやオークションに出品した方が高く売れる可能性があります。

靴を箱に入れている
靴はフリマアプリの方が値がつきやすい(Ph/photoAC)
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注意点としては、トラブルを避けるために商品の状態や情報をきちんと記載すること。ブランドものということで、他の商品に比べて高い買い物になることが予想されるので、買い手のことを考えて、本物であることを証明することができるような画像も一緒にアップして出品するようにしましょう。

購入時にはリセールバリューも視野に入れる

車や不動産の購入時によく聞く「リセールバリュー」。これは、一度購入したものを下取りに出す際の再販価値を指す言葉です。ブランド品を購入するときにリセールバリューを視野に入れておくと、処分時に手元に残るお金が多くなるでしょう。

買い取りショップのイメージ
買う前に、リユースショップやヴィンテージショップで相場をチェック(Ph/photoAC)
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せっかく買うのであれば、気に入ったデザインのものを買うのがよいですが、もしいくつかの候補で迷っているのであれば、購入前にヴィンテージショップやリユースショップでの相場を確認し、高い値段の付いているものを基準にするのも一手です。長く使うバッグなら、人気のある定番の黒や茶色であること、またはそのブランドの定番の色や柄、素材(革など)であると、リセールバリューが高くなる傾向にあります。

◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん

丸山晴美さん
節約アドバイザー・丸山晴美さん
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節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/

構成/吉田可奈

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