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皇后雅子さま、洗練された冬の「ブーツ」コーデ 着こなしワザをスタイリストが解説

1997年2月、秋田県鹿角市・鹿角観光ふるさと館「あんとらあ」を訪問された雅子さま
ベレー帽とブーツが冬らしさ満点(1997年2月20日、Ph/JMPA)
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「おしゃれは足元から」。冬に格段に出番の増えるブーツに着目。皇后雅子さまの冬の「ブーツファッション」を振り返りつつ、ブーツとアウターボトムの合わせ方など、その着こなしのポイントをスタイリストの横山麻里さんに解説してもらいます。

大人女性が選ぶべき冬のブーツは?

冬に大活躍するブーツですが、大人の女性にはどんなデザインのブーツが、そしてどんなふうにブーツを合わせるのがおすすめなのでしょうか。

「カラーブーツやニーハイブーツは難易度が高いので、スカートにも、パンツにも合わせられる、シンプルなショートブーツがおすすめです。スカートには、ロングブーツを合わせて、肌見せをせずに、ボトムとつなげる着こなしもおしゃれです。色は、黒やブラウンのベーシックカラーがボトムともなじませやすく、ボトムとブーツの色をつなぐと、脚長効果も期待できます。

また、ブーツのカラーをバッグなど小物に取り入れると、よりコーディネートに統一感が出て、品よく決まります。ブーツは少しヒールがあるデザインだと、カジュアルにも、きれいめコーディネートにも合い、全体のバランスもよくなります」(横山さん・以下同)

インパクト大の赤コートに締め色の黒を点在させてスタイリッシュに

1997年2月、秋田県鹿角市・鹿角観光ふるさと館「あんとらあ」を訪問された際は、鮮やかな赤のダブルボタンのチェスターフィールドコートに黒のブーツ、黒のベレー帽をお召しに。

1997年2月、秋田県鹿角市・鹿角観光ふるさと館「あんとらあ」を訪問された雅子さま
ベレー帽もよくお似合い(1997年2月20日、Ph/JMPA)
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1997年2月、秋田県鹿角市・鹿角観光ふるさと館「あんとらあ」を訪問された雅子さまと天皇陛下
天皇陛下(当時は皇太子)もトレンチコートでスタイリッシュ(1997年2月20日、Ph/JMPA)
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「デザインコートが主役の華やかなコーディネート。低めのヒール、太めの筒周りのブーツや、ベレー帽を合わせることで、コンサバに決めすぎていないのもおしゃれです。赤×黒の統一感のある着こなしはとてもスタイリッシュ。コントラストが強いですが、イヤリングやリングのツヤ感が女性らしさも醸し出しています。

ダークカラーになりがちな冬のコーディネート。カラーコートをまとい、その他を黒でまとめる着こなしは、マネしやすくおすすめです。パールなどツヤ感のある女性らしいアクセサリーをプラスすると、やわらかい印象に仕上げられます」

お気に入りカラーのロングコートに黒ブーツがドレッシー

1998年2月、長野五輪で、アイスホッケーの試合を観戦される際は、ロイヤルブルーのコートに黒のブーツをお召しでした。

1998年2月、長野五輪で、アイスホッケーの試合を観戦される雅子さま
スタンドカラーのロイヤルブルーのコートがスタイリッシュ(1998年2月9日、Ph/JMPA)
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「ロングコートに黒のロングブーツを合わせると、Iラインが強調され、スタイルアップ効果を発揮します。シンプルなデザインのブーツは、ボタンがアクセントのコートをより引き立ててくれますね。小物は、黒でまとめていますが、手袋のファー使いや光沢のあるバッグなど素材の違う黒を散りばめて、コーディネートが単調になっていないところも素敵です。全体のカラーは2色でも、色々な素材を取り入れることで、おしゃれな印象ですね。

ロングコートには、コートの裾から、スカートを覗かせずに、ブーツで繋げる(パンツであれば、パンツとブーツのカラーをそろえる)と、バランスよく決まります。ブーツはダークトーンを選び、ポイントになるイヤリングやストールを顔周りにプラスすると、視線が上がり、スタイルアップ効果が上がります」

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