「項目が多すぎると管理が難しくなるので4~5項目に分けるのがおすすめです。項目は家庭によって違うので、自分に合った項目でOKです。
そこから赤字にならないようにお金を使うのですが、1つの項目が足りなくなったら他の封筒から借りたりするのは良しとします。まずは1か月それで試してみましょう。
例えば、毎月の収入が30万円だとして、固定費で20万円かかるのなら残りは10万円。残りの10万円を現金で見ることで、どうして固定費に20万円もかかるのだろうと考え、無駄を省こうという気持ちになります。まずは気づくことが大事。
残高を常に確認しながら使っていけば、お金がエンドレスではないことも目で認識できますし、お金を使う感覚が身につきます。お金を上手に使って残していくには、今あるお金の限度を把握しながら日々を過ごすことが大切です」
使いすぎている自分を受け入れる
そもそも「節約ができない!」という人は、何にいくら使っているのかを認識できていないケースがほとんどです。
「なんとなく自分がお金を使いすぎているという気持ちはあるのですが、それを受け入れられないんです。節約すると欲しいものを我慢しなければならないとかつらい気持ちになるので、見て見ぬふりをしてしまうのです。
でも、節約をしてお金を貯めたいのであれば、自分自身のお金の使い方と本当に使っている金額に向き合う必要があると思います。
最初の数か月だけでいいので、お金の見える化を体験すれば自分のお金の使い方がわかります。その上で必要のないものは減らし、支払い方法も考えていきましょう。現金管理能力が身につけば、節約も楽しくなってきますよ」
◆教えてくれたのは:時短節約家・くぅちゃんさん
会社員の夫、2人の息子の4人家族。看護師専門学校を卒業後、看護師に。結婚、出産で2回の転職を経て18年間、看護師を務める。共働きにも関わらずお金がたまらず、子供の教育費など将来に不安を感じ始め、節約に目覚める。節約に手間も時間もかけない「時短節約家」として注目を集め、テレビや雑誌に多数登場。著書に『節約主婦の今すぐ真似できる1000万円貯蓄』(KADOKAWA)がある。Instagramフォロワー数はメインチャンネル、サブチャンネルあわせて17万人(2023年3月現在)。https://www.ku-chan-zitansetuyaku.work
撮影/黒石あみ 取材・文/青山貴子