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1年で24kg減量した専門家が解説「低糖質ダイエット」と「低脂質ダイエット」のメリットとデメリット、注意点

低脂質ダイエットのメリット

ダイエットにおいてカロリー摂取量を考えることはとても重要なポイントになりますが、低脂質ダイエットのメリットは、脂質摂取を極端に減らすので、低糖質ダイエットに比べて総摂取カロリーを減らしやすいことです。体重コントロールは、摂取カロリーと消費カロリーのバランスがポイントになりますから、イメージしやすいですよね。

ダイエットイメージ
低脂質ダイエットのメリット、デメリットは?(Ph/photoAC)
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低脂質ダイエットのデメリット

一方、低脂質ダイエットは脂質量を減らすことから空腹感に駆られやすいため、結果として食べすぎてしまいカロリーオーバーになってしまうケースが多く見られます。そのため、低糖質ダイエットと比べて、食事内容(糖質の種類など)や食事するタイミングなどを考えなければならないため手間がかかります。

低脂質ダイエットの注意点

低脂質ダイエットは、脂質摂取が少ない分、血糖値をできるだけ上げないような食材選びをすることが重要です。つまり、どんな炭水化物を摂取するか――。同じ炭水化物でも消化に時間のかかるもの、そうでないものがあり、これは空腹感を覚える時間の長さにも関係してきます。

野菜と鮭
肉や魚でも、できるだけ脂質が少ないものを選んで(Ph/イメージマート)
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また、たんぱく質類を摂取する際、肉や魚でも、できるだけ脂質が少ないものを選びましょう。脂質は総摂取カロリーの10%前後にするのがおすすめです。また、脂質を完全に絶ってしまうと女性ホルモンなどの作用で体に不調が出てしまう可能性があるため注意しましょう。

低糖質ダイエットと低脂質ダイエットに向かない人とは?

いかがでしたか。低糖質ダイエットは、リバウンドしやすいため体重を何10kgも一気に落としたい人にはあまり向いていません。また、脂質をたくさん摂取することに抵抗があったり、体質的に胃もたれのような症状が起きやすい人、糖質を過剰に減らすことで集中力が無くなったり重度な脱力感にかかれる人にもあまり向いているダイエットではありません。

一方で、低脂質ダイエットは食材選びや摂取タイミングを考えて実践できない人、食事は外食がほとんど、と言うような生活している人にはあまり向いていません。

どちらのダイエット法でも、大切なのはストレスなく、前向きに実践すること。

もし、それぞれのダイエット法のデメリットばかりを意識しすぎてしまったり、不安や焦りから食事のコントロールができなくなり、過剰に“食べる・食べない”を繰り返してしまうような状態になってしまう場合は、やり方を見直すことが賢明です。

即効性はないものの、バランスの取れた食事を意識し、食べすぎないように気をつけ体重が増えないように根気強く続けるのが結果的にダイエットの近道になることも多いですから。

◆教えてくれたのは:ヘルスフードサイエンス研究家・大西ひとみさん

ヘルスフードサイエンス研究家・大西ひとみさん
ヘルスフードサイエンス研究家・大西ひとみさん
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9年間、米ロサンゼルスでパーソナルトレーナーとして活動後帰国。トータルダイエットカウンセラーとして7冊の本を出版、ダイエット商品・食品の商品開発の監修などをはじめさまざまなメディアで活動。2017年に自身のギルトフリースイーツブランド「h+diet(エイチプラスダイエット)」(https://h-plusdiet.com/)を立ち上げ、現在は東京・武蔵小山で『h+diet laboratory』をオープン。野菜を使い、甘味料・人工甘味料不使用、グルテンフリーの「栄養学から考えるオーガニックスイーツ」を販売、他社の商品監修などに携わるなどヘルスフードサイエンス研究家としても活動。

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