ホワイトニングによる変化
ホワイトニングをして口元がきれいになると、自分の歯に関心を持つようになります。
ポジティブな感情に
「口元がきれいになると、誰でも鏡に向かって微笑みたくなるものです。その満足感が生活の質を上げ、微笑んでいる人には、自然に人が集まってくるという好循環が生まれます。そうしたポジティブな感情がどんどん経験や知識、人間関係を広げていき、未来をよいものに変えていくことは、心理学者による研究で明らかになっています。
他にも、ポジティブ感情が免疫機能を高めたり、血圧や脈拍などを落ち着かせる効果も認められたりと、体の機能にも関係あることがわかってきました」
オーラルケアで幸福度アップも
歯が白い人は、黄ばんだ人よりもオーラルケアの実践度が高く、歯科医院に定期的に通うなどの差があるとのアンケート結果もあるそうです。
「さらに、40〜79歳の男女1200名を対象にオーラルケア意識と生活満足度の関係を調べた研究では、オーラルケア意識の高い人は、低い人に比べて、歯の健康感、体の健康感、生活の満足度がいずれも高いことがわかりました。
注目すべきは、歯に不調があってもオーラルケアに注力する人は、歯に不調がない人と生活満足度が同じだった点です。つまり、歯の調子にかかわらず、オーラルケアをすると幸福感を持てるということです」
ホワイトニングが、オーラルケア意識を高めるきっかけとなり、ひいては生活全体を豊かにしてくれる可能性があるようです。
◆教えてくれたのは:歯科医師、歯学博士・生澤右子さん
株式会社Dental Defense 代表取締役、明海大学歯学部客員講師、日本歯科麻酔学会認定医、日本口臭学会・米国歯内療法学会所属。こどもはいしゃアカデミー主宰。東京医科歯科大学歯学部・同大学院博士課程卒業。ペンシルバニア大学歯学部マイクロサージェリーコース修了。フリーランス歯科医として複数のクリニックで診療を行う。講座、セミナー、商品開発などを通じて世界標準のオーラルケアを発信。2023年2月、『歯と口を整えるアンチエイジング』(ビジネス社)を出版。