3つ目の方法は、「することを絞って優先順位をつける」ことです。
「家事、育児、仕事など、限られた時間の中でやることがたくさんあると、感情が疲れてパンクします。忙しい人にありがちな自律神経の乱し方です。そこで『やることリスト』を作成し、行動の優先順位を決めます。その順位付けは“命にかかわること”“しないと他人に迷惑がかかるもの”などを判断指標にするといいでしょう。頭が整理されることでパニックにならずにすみ、メンタル的に落ち着いて、自律神経が安定します」
「疲れている」を自覚することが大事
メンタルによる不調が起きやすい人は、ストレスをため込んでいることに気づいていないのかもしれません。
「“やらなければいけないことが多い”“それをするのがつらい”“自分はもっと頑張らないといけないと思う”などが当てはまる人は、日々にとても疲れているかもしれません。まずは、“自分は疲れているんだ”と自覚することが大事です。
疲れているあなたは、頑張って生きている証拠です。まずは自分を褒めてあげてください。そして、ゆっくりと休んだあと、どうしたら疲れにくくなるかを考えて行動しましょう。メンタルが強くなるきっかけになるはずです」
◆教えてくれたのは:内科医 ・橋本将吉(ドクターハッシー)さん
東京都出身。高齢者向けの訪問診療『東京むさしのクリニック』院長。2011年に「医学教育という専門領域から、日本と世界の明るい未来を創造する」という理念の元、リーフェホールディングス(旧リーフェ)を設立。医学生向けの個別指導塾『医学生道場 』(https://igakuseidojo.com/)の運営や、YouTuber『ドクターハッシー(内科医 橋本将吉)』として健康情報の発信。2022年9月に健康や医学を医師から学ぶ事のできるサービス『ヘルスケアアカデミー』 (https://healthcare-academy.co.jp/)をリリース。2か月で300人を突破。
取材・文/小山内麗香