体脂肪を分解しやすい体質に!? 期待できるコーヒーのダイエット効果
近年、コーヒーはダイエット効果にも注目が集まっています。それは、コーヒー豆に含まれるカフェインと、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸に体脂肪を溜めにくくする作用があるからです。海外ではコーヒーの摂取量が多ければ多い人ほど脂肪の量が少ないという研究結果も報告されています。
コーヒー豆に含まれるクロロゲン酸はコーヒー豆の7〜10%ぐらいの量で、カフェインよりはるかに多いです。クロロゲン酸を摂取すると糖の吸収率が抑えられインスリンの分泌を抑制することで、糖が体に体脂肪として蓄積しにくくなります。
また、カフェインを摂取することで、ノルアドレナリンという伝達物質が増えます。ノルアドレナリンには脂肪を分解する際に必要なリパーゼというホルモンを増やす働きがあることから、体脂肪を分解しやすくなることがわかっています。
さらに、カフェインを摂取することで、脳の満腹中枢を刺激し空腹感を抑制し、食欲が減るということもわかっています。高カフェイン感受性の人は、無理をしてまでコーヒーを摂取する必要はありませんが、カフェインレスコーヒーなどでもクロロゲン酸の効果が期待できますよ。
しみやたるみなど肌にもよい影響も!?コーヒーのアンチエイジング効果
コーヒーには、アンチエイジングにも役立つことがわかっています。クロロゲン酸には血管の老化を防いだり、活性酸素を減らす抗酸化作用などがあり、しみやたるみ対策など肌にもよい影響を与えてくれることが期待できます。
コーヒーを飲むなら「深煎り」がおすすめ?
いかがでしたか? コーヒーが体にとてもよい影響をもたらすことがおわかりいただけたかと思います。
ちなみに、コーヒー豆は焙煎が深くなるとカフェインの量が減り、クロロゲン酸の活動をやや抑制する作用が出てしまうため、もしクロロゲン酸の効果を最大に感じたい場合はグリーンコーヒー豆(焙煎が全くされていないコーヒー豆)、もしくはできるだけ焙煎が浅い豆を選んで摂取するほうがよいでしょう。
もちろん、ご自身の体の調子、体質などをしっかり考慮したうえで、コーヒーを上手に活用してみてくださいね。
◆教えてくれたのは:ヘルスフードサイエンス研究家・大西ひとみさん
9年間、米ロサンゼルスでパーソナルトレーナーとして活動後帰国。トータルダイエットカウンセラーとして7冊の本を出版、ダイエット商品・食品の商品開発の監修などをはじめさまざまなメディアで活動。2017年に自身のギルトフリースイーツブランド「h+diet(エイチプラスダイエット)」(https://h-plusdiet.com/)を立ち上げ、現在は東京・武蔵小山で『h+diet laboratory』をオープン。野菜を使い、甘味料・人工甘味料不使用、グルテンフリーの「栄養学から考えるオーガニックスイーツ」を販売、他社の商品監修などに携わるなどヘルスフードサイエンス研究家としても活動。
●ダイエットの専門家がすすめる食材は「ゆで卵」!たんぱく質の摂り方を間違えるとダイエットには逆効果に